円坐ひとひろ 夜景影舞 @堺泉北臨海地帯


みなさま

神出鬼没の円坐ひとひろ。

今回は、堺泉北臨海地帯の夜景が舞台です!

今年3月新潟長岡で有無ノ一坐が開催いたしました、越後国~新潟長岡 名残りの出稽古ドサ廻りへの道中、浜寺公園あたりの湾岸地帯を走行中に決定しました。

小さい頃、母と弟と徳島に帰省する時、難波と和歌山港間を南海電車で通過する場所でもありました。

わたしは、南海電車の車窓に光の粒々が尾を引き流れるのを見るのが大好きで、光のラインを見るのに夢中でした。

広島の宮島で、橋本仁美さんのもみじ饅頭が製造されていくラインを夢中で見ている姿と、子どもの頃流れゆく光の粒々を見ていた自分の姿が不思議とシンクロします。

流れゆく背景となる場所に立ち、自分の目の前にいる相手と影舞うと、背景というふるさとが見えてきます。

あすも世界のどこかに出没します、ひとひろのふるさと(一尋故郷)の「影舞」は、日々の暮らしや日常の人間関係を舞台に立ちあげていく、有無ノ一坐のきくみるはなす縁坐舞台の礎でもあります。

それでは、このたびのご縁をお待ちしております。

松岡弘子

< 円坐ひとひろ 夜景影舞 @堺泉北臨海地帯 >

日程:2023年5月21日 (日) 日没前~日没後
舞台:堺泉北臨海地帯(大阪府 堺市~高石市)
守人:有無ノ一坐 松岡弘子 橋本仁美
会費:五千円
申込:soumon.enza@gmail.com 松岡弘子
   hitomi.hashimoto918@gmail.com 橋本仁美

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円坐ひとひろ、
堺泉北臨海地帯、工場地帯での影舞です。

境界線を踊る舞う舞台。円坐ひとひろ。
それは豊崎じんじんでの円坐ひとひろの経験でした。

拍手されるでもなく、観られるでもないのに、立ち上がる舞台。
その舞台をどう見ればよいのか観客側の人間に指示解説しないことは、
不親切だと思っていました。

ですが、客を無理やり乗せさせこちらの見たいように
合わせてお客さんをしてもらうことの方がほんとは不親切なのかもしれません。

どう見るべきか指示されない、どのように観られるのかわからないというのは、
トリセツを求める姿勢が定着してしまった人からしたら
ものすごくストレスかもしれませんが、いっぽうで、
どう見ても、何を感じても良いのでものすごく自由です。

自由とは、「自分に由る」ことであるとひも解くならば
いまは、自由になる責任を放棄し
指示解説され分かりたがっている人々が多くなってきているなかで
この試みは、その有様で生きているといえるのかと
人々に問いかけるものなのかもしれません。

誰にもわかられなくても
衝撃を与え続けていくこと、それが生きることです。

工場地帯は排気煙やガスが立ち上るはずですが、
夜間も働き続けるそれは、観られるためにつくられたのではない美しさを
醸し出しています。

円坐ひとひろは、そんな生きている光のなかを走り抜けます。
みなさまとのご縁をお待ち申し上げます。

橋本仁美