「皐月のふるさと相聞茶堂」と「五月の聞く稽古」のご案内
昨日、博多長崎より帰阪し、週末はふたたび博多へ今度は円坐に参ります。最近、急速に福岡とのご縁が深まりつつあります。
今回の旅で初めて壱岐へ渡りました。港に着くと最初に馬に乗る精悍な若者の姿が、高い青空を背景にして目に飛び込んできました。
弘安の役(モンゴル帝国と高句麗王国の連元軍による日本侵略)で奮闘し、19歳で亡くなった壱岐守護代、少弐資時の戦う姿でした。
14万人もの連合軍に対し迎え討った少弐資時率いる壱岐軍は船匿城で全滅しました。
教科書では、神風(台風)が吹いて日本を勝利に導いたというのが通説ですが、二度の壱岐対馬を襲撃した当時世界最大規模の元寇に襲われ、激戦地となった壱岐では、平たく身を隠す場所が少なく島民皆殺しとなり、穴に逃げ隠れた者がわずかに生き残り、大勢の島民が亡くなり島のあちこちには千人塚がありました。
資時も父や祖父達とともに壱岐で戦い亡くなりましたが、必死に対峙し戦い、弘安の役において後々の戦局に多大な影響を与え彼は弘安の役の影の立役者となりました。
今回初めて、元寇が攻め入り弘安の役の激戦地となった瀬戸浦古戦場を訪れると、観光客はほとんどなく、高く青い空に轟く波の音と青い海が眼下に広がっていました。
博多湾からいつか壱岐へ、海を渡り、梶を切って、長崎壱岐の国この世の名残りふるさと円坐街道の旅に出ようと海と空に誓いました。ふるさとは遠きに在りて思ふものとよくいいますが、遠く離れた「くに」がこんなにも近いというのは、まったくもって知りませんでした。ふるさとがすぐそばにあるからこそ、遠きに在りて思ふものだと感じるのかもしれません。
なぜこんなにもすぐそばにあるのかというと、大切な人間関係そのものだからです。
人間関係の中に生きる「歴史」を世間体や教科書、現代のメディアなどに持っていかれたくはありません。わたしは、誇りと敬意を手放したり、失いたくはないからです。
それでは、皐月のふるさと相聞茶堂にて、みなさまのご縁をお待ちしております。同日18時15分開始「五月の聞く稽古」の単発参加も随時受け付けております。未ニ観を通じ、ふれて、対峙し、踏み込む、影舞の稽古入門です。こちらもお待ちしています。
有無ノ一坐 松岡弘子
< 第25回 皐月のふるさと相聞茶堂 >
日時 : 2024年5月23日(木) 13:30〜16:30
場所 : 高槻市芥川町 公民館2階 和室
会費 : 3,000円
守人 : 松岡弘子
内容 : 円坐・未二観・ 影舞
申込 : soumon.enza@gmail.com 松岡
有無ノ一坐 : https://umunoichiza.link
< 第5回 聞く稽古 >
日時 : 2024年5月23日(木) 18:15〜19:45
場所 : 高槻市紺屋町 クロスパル 和室
会費 : 単発参加3,500円
守人 : 松岡弘子
申込 : soumon.enza@gmail.com 松岡
有無ノ一坐 : https://umunoichiza.link
主宰 : 円坐いろは
【 一月 聞く稽古 】 自分の態度に意識的になる
● 自分の態度について知る
自分が今どんな影響を及ぼしているかについて、客観的な視点で稽古します。
【 二月 聞く稽古 】 相手の聞く姿勢を考える
● 聞く稽古
参加者同士で聞く態度による相手からの反応やフィードバックを通じ 影響を知る。
【 三月 聞く稽古 】 存在を聞く稽古をしよう
● 「てにをは」まで聞く実践
ペアになって舞台上で向き合い、八分ずつ聞き、録音し、逐語記録を作成する。
【 四月 聞く稽古 】 レビューとインタビューの相違
● 相手の影響と背景について
今度は文字起こしせずに八分間の相聞舞台をその場でレビューする稽古です。
【 五月 聞く稽古 】 ふれあう指先に花咲く、影舞
● 向き合って 指先ふれて 聞く
向き合った相手の存在に丁寧にふれ 背景や周囲の音まで聞く舞台稽古です。