みちのく旅の一坐 ふるさと円坐街道 @岩手県種山ケ原 ご案内

岩手県種山ヶ原へのふるさと円坐街道は残席一名となっています。
東北地方にお住まいの方にとっては
有無ノ一坐の円坐舞台でお目にかかれるよい機会かなと思います。

お気持ちがあるようでしたらどうぞお気軽に
お問合せ、ご参加くださいますようお誘い申し上げます。

現代は物質科学の時代ですから、まず物質的身体があって、身体感覚が生まれ、
感情が集まって心が生まれ、頭脳意識は物質のとても繊細な最先端であると信じられています。

円坐舞台は 常に流動する人間関係の舞台現場から生まれた洞察科学を基本としています。
有無ノ一坐の生活(舞台)感覚では、まず最初に(舞台)意識があります。

感情には(舞台)意識の個性が刻まれています。
身体感覚はその人の(舞台)意識がなければ感じることができません。
そして、我々の(舞台)意識が日々思いを刻み込んで作り上げる神経繊維で出来た舞台が物質の頭脳です。

今回訪れる宮沢賢治の「境界」とは、意識性と物質性の果てで出逢う顕幽の境界のことです。
秋のみちのくの円坐旅は、我々の物質的な人生体験がとうとう実りの秋となり、
「境界」に直面して発した精神の稲光が洞察となり、
人と人との「関係」の真の姿を目撃する「円坐街道をゆく」旅路を歩きます。

皆様とともに旅立つ秋の日を心から楽しみにしています。

有無ノ一坐  橋本久仁彦

< 第三回 みちのく旅の一坐 ふるさと円坐街道 @岩手県種山ケ原 >

日時:秋のお彼岸 2024年9月22日(日) 9時15分頃〜23日(祝)18時
集合:22日(日) 9時15分頃 仙台空港ターミナルビル1階中央 センタープラザ

内容:円坐・影舞・未二観
守人:橋本久仁彦 松岡弘子 橋本仁美

会費:円坐参加費 二万五千円
実費:別途 宿泊費・食費・レンタカー代・ガソリン代

宿泊:種山高原 星座の森
   (岩手県奥州市江刺米里字大畑66‐21)
移動:レンタカー (レンタカー費用・
   ガソリン代実費人数割シェア)

申込soumon.enza@gmail.com 松岡弘子 定員:6名(残席1)
主催:有無ノ一坐 https://umunoichiza.link/

昨年は、この世の名残りみちのく旅の一坐ふるさと円坐街道で、
若い頃ご縁のあった山形県の山寺からと、宮城県の仙台から、
二度にわたり蔵王のお釜を訪れました。

学生の頃、八ケ岳の麓の甲斐大泉のペンションに住み込み夏の間アルバイトをして、
9月に山寺温泉へ移動し、合宿で自動車とバイクの運転免許を取り、
その時生まれて初めて蔵王のお釜を見に行きました。

昨年の、この世の名残りみちのくふるさと円坐街道では、
二回とも蔵王のお釜が見ることができて奇跡でした。

一度目の七月のお釜は霧が立ち込めていましたが急に霧が晴れ、
突如、眼前にあらわれた姿に、仲間と歓喜の声をあげました。

九月の二度目のお釜は、真っ青に澄み渡る晴空の下、
スマホで記念撮影し足早に下山する観光客を横目に、
丁寧に影舞を置かせていただき、山小屋では未ニ観と影舞をおさめ、
とても長期間お釜に滞在したような、特別な時間を共にしました。

どちらのときも、一緒におとずれた仲間の顔がいまも懐かしく、
背景やその時の景色とともに、思い出されます。

今年のみちのくふるさと円坐街道は、
宮沢賢治がこよなく愛した土地、岩手県の種山ケ原を
みちのく旅の一坐ふるさと円坐街道で訪れようと思います。

季節もちょうど秋のお彼岸です。
種山ヶ原は、岩手県奥州市、気仙郡住田町、遠野市にまたがる、
物見山(種山)を頂点とした高原です。

緩やかな稜線の平原地形と冷涼な気候のため
藩政時代から馬の放牧地として利用されてきたそうで、
宮沢賢治は、種山ヶ原の風景を題材に、
「風の又三郎」・「種山ヶ原」・「種山ヶ原の夜」を残しています。

この野原は、賢治にとって「境界」でもありました。

彼はこの境界に足を踏み入れ、そこを足場に、
世界を行き来し、人間の在り方を考え実践したとそうです。

宮沢賢治の世界観は、有無ノ一坐が日々実践している未ニ観や影舞、
円坐の世界観に直結すると、あらためて感じました。

そして、宮沢賢治は境にて行われる芸能を時間的空間的視点から
境界において行われることに生きた意義があると考えました。

そんな境界にて、風の又三郎に会い、ジョバンニに出会う種山ケ原は、
北上山地の真ん中の高原です。

蛇紋岩や橄欖岩からできていて、賢治の時代の九月には、
種山ケ原の草が枯れ始め水霜が下りたそうです。

さいごに、宮沢賢治の「種山ケ原」の末文を結びとさせていただき、
今年のみちのく旅の一坐ふるさと円坐街道に、ご縁をお待ち申し上げております。

 草からは雫がきらきら落ち
 総ての葉も茎も花も
 今年の終りの陽の光を吸ってゐます
 はるかの北上の碧い野原は
 今泣きやんだやうにまぶしく笑ひ
 向ふの栗の木は、
 青い後光を放ちました

有無ノ一坐 松岡弘子