秋の広島江田島 ふるさと円坐街道
今朝、雨音で目が覚めました。
(軽井沢で、この案内文を書いています。
「63年目の軽井沢に置かせていただく円坐・白樺台山小屋に置かせていただく2年目の円坐」2024.9.17〜19)
泊めていただいた軽井沢白樺台のお家の、二階の部屋の窓をすこし開けて、
外の景色しばらく見ていると、窓の下の赤い屋根や、林の木々に雫が当たる音がします。
トントン、トン
ポツリ、ポツンポツン
この家で幼い頃から過ごしてこられた、
まなびー(芳野学さん)のかつて寝室だったお部屋でもあり、
その部屋の壁には、赤い屋根の家やクマとヒヨコの絵が貼られていて、
生き生きと語りかけてくるような不思議な感覚になります。
窓からは鳥の声も響いています。
ここにいる人たちと関わる言葉や数々のシーンがわたしたちの軽井沢の景色へと広がり、
やがて、ふるさとになってゆくのは本当に豊かな「旅」だとわたしは感じます。
さて来月10月16日〜17日 秋の広島江田島にてふるさと円坐街道を開催いたします。
前回は春の江田島にて、ひろのお誕生日をお祝いしました。
節目の年でもあります、秋の江田島〜能美島では、どのような時間・空間が生まれるでしょうか。
未知でもあり、楽しみでもあります。
それでは、ご縁の方々とともにひろこと、大方宏毅氏の故郷、江田島・能美島にて、
じっくり円坐しながら『ふるさと円坐街道の旅』に出たいと思います。
このたびのご縁をお待ちしています。
有無ノ一坐 松岡弘子
<秋の広島江田島 ふるさと円坐街道>
集合:10月16日 9時 JR広島駅新幹線 改札前
解散:10月17日18時 JR広島駅新幹線 改札前
参加費:25,000円
宿泊費:1万円(1泊2食付)
フェリー代・レンタカー代:人数でシェア
宿泊:※ 民泊みさご
申込:soumon.enza@gmail.com 松岡
主催:有無ノ一坐
〜海軍兵学校を見学したり、江田島〜能美島においてひろのご縁の場所へ参ります〜
※民泊みさごは、井上さんご夫婦の温かい笑顔に迎えられ、旅館やホテルとは異なり、生活をともにするお家です。
お部屋の前は海!穏やかな瀬戸内の景色が広がっています。夕陽の時間は絶景です。
第2報(最終のご案内)と和泉国(イズミノクニ) 相聞円坐のお知らせ
秋となりました。ひろのふるさと江田島を辿る旅、
秋の広島 江田島ふるさと円坐街道、最終のご案内です。
今秋も、井上さんご夫婦が営まれている民泊『みさご』に快く泊めて頂けることになりました。
9時に広島駅で集合し、10時に宇品港からフェリーに乗って江田島へ渡り、海軍兵学校にまいります。
そして、翌日の午後は妙慶寺に参ります。
妙慶寺の坊守さんは認知症カフェの一つの活動として
影舞を取り入れたいお気持ちを持っておられるとお聞きしまして、再び会いに参ります。
最近、義母と未ニ観をしています。
直前のことをすぐ忘れたりすることが増え「どうしよう!頭がおかしいの・・
ご近所も話する人いないでしょ、テレビも面白くないし。どうする?家康!」
と言うので、一念発起し未ニ観を始めました。
日々の悩みや不安について話をするのかと思いきや
「これからの15分間はおかあさんの時間です。わたしはおかあさんを辿ります。」
と宣言すると、最初は「何を話したらいいの…」と揺れるのですが、すぐにふるさと萩の話を始めます。
でも毎回おなじ話をするわけではなく、それが一番の驚きでした。
「うわ。初めて思い出したわ!」と話す萩のふるさとの景色は、
どのシーンもいきいきとしていて、目の前に、人と風景があらわれます。
未二観は、認知症進行予防のための回想法やライフレビューとは異なります。
高齢者に過去を想起させ、語るように促し様々な効果に導く対人援助の方法や手段ではありません。
たった八分や十五分間ですが、自分の言葉で語り起こす自分の人生は、
時間を超え、終わることなく、今もいきいきと続いています。
いわゆる成功や成果、合理性といったものは人生にとって大事なものではなく、
生身でふれあい語られる素の言葉にこそ、その人の人生の本質があらはれます。
どんな波瀾万丈な人生であっても、
魂の奥から発する光源に照らされ、その人の姿や生き様の解像度があがり、
この世にその人がいる(いた)という証しが他者にしっかりと刻まれます。
未二観は、医療的なニーズに応えたり援助したりするものではなく、
敬意と誇りを持って対等に向き合います。
しっかりと相手と対峙し仕合うことの大切さを、義母との未二観を通じて、あらためて知りました。
それでは、ひろこと大方宏毅さんの故郷を共に辿る旅、
秋の広島江田島円坐街道へご参加お待ちしております。
・・・
そして、10月30日水曜日、
山下薫さんの地元、大阪府和泉市光明池近くの会場にて
「和泉国(イズミノクニ) 相聞円坐」を開催いたします。
関ヶ原古戦場円坐では、山下さんのご両親の建立された灯籠を、
ひろこと大方宏毅さんが発見されました。
それ以来、わたしたちは毎年、島津義弘陣跡で、
山下さんと共にご両親と再会しています。
20歳の頃、沖浦和光先生と出会った当時、堺にあった校舎がその後、
和泉に移転したこともあって、和泉国相聞円坐は、同時に、
その後の恩師を辿る旅となってここから更に未知の関わりが再びうまれます。
「和泉国 相聞円坐」につきましては、また後日ご案内いたします。
有無ノ一坐 松岡弘子