はかた円坐~縁起をまとう<第9回>

円坐はシンプルです。

「決められた刻限の間、人間の言葉を最後まで辿り聞く」

それだけで終わるのなら単なる傾聴のルールですが、
円坐は生きた全体世界ですので「聞く」は「効く」しかなく
「生きた無限のかかわりあい」がただちに芽吹きます。

人間が本当に「聞く」ことは「効く」ことであり、「菊」へ芽吹くということです。

「菊」とは「無限のかかわりあい」が花開いた円坐の精神的な姿であり、
「花開く」のは我々の精神の「時空を超えた可能性」です。

「本当に聞く」とは、管理されて平均化し、
商品化した「気づき」という作為を重ねることではなく、

「ふるさと」へ向かってその人独自のことばを辿り、旅をし、辿りつくことです。

「本当に聞く」とは、我々が真に実存者であることの直接的な姿勢であり、明確な宣告です。
「ふるさと」とは、「本当に聞いて、かかわりあいになる」世界のことであり、
自分が生まれた意味と情熱が、血液と体温を持った風景になって
そこらじゅうにあふれている実在の場所のことです。

その場所を「円坐舞台」と呼んでいます。

有無ノ一坐
橋本久仁彦

はかた円坐~縁起をまとう

日時:2月12日(水)10時~17時
円坐守人:有無ノ一坐 橋本久仁彦・松岡弘子・橋本仁美
坐衆参加費:10,000円(税込)
申込方法:参加クラス名、氏名、連絡先(メール、電話番号)を記入の上 event@humanize.co.jp まで申込みください

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「はかた縁坐舞台-縁起をまとう」
 -人間と人間が関わり合うということ-

 今年最初開催となります。
 昨年から開催をスタートした「はかた縁坐舞台-縁起をまとう」。
 昨年は、ご縁を重ねて8回の開催することができました。

 2025年2月12日(水)に有無ノ一坐の皆さんをお迎えして円坐を開催いたします。
平日の開催となりますが、季節の移り変わりと共に、縁起を味わえる時間にしたいです!

 有無ノ一坐を率いる橋本久仁彦さん・くにちゃんと初めて会ったのは、
2015年1月に奈良で開催された「ひとの居場所をつくる人フォーラム」でした。

 ひととかかわる仕事を長年続けながら、思うようにいかないことが増え続け、
何かを求めて、奈良に向かったことを今でも覚えています。

 くにちゃんの話を、もっと直接聞いてみたいと思い、そこから、長崎、宮崎、福岡と
いくつか一緒の場に参加してきました。

 その時その場でご縁があった参加者の方々と円坐をご一緒すると、
誰かと出会いながら改めて自分と出会うことが起こります。

 有無ノ一坐の皆さんと一緒に坐ると、言葉があっても無くても、
様々な因縁・縁起にまとわれた自分が映し出されます。

 映し出された姿を、良くも悪くも意味づけることなく、
ただありのままに観ることで、自分を取り戻す気持ちになります。

 円になって座ることで、そこに居るだけで、生きていることを思い出す…そんな感覚です。
コロナが酷かった頃に、息子と一緒に座ったことも貴重な機会でした!

 縁坐は、生きることの稽古、生きていることを実感するための稽古なのかもしれません。
 興味を持っていただいた方々と一緒に居ることを大切にしたいです!

吉次 潤