姉弟円坐 ご案内

2025年、2月の姉弟円坐のご案内です。
前回の姉弟円坐から期間があきましたが、
2月22日(土)に大阪市西区千代崎の会場で開催します。
橋本仁美と橋本悠が守人を務めます。

円坐では基本的に、
守人が傾聴をして参加者に安心して自分の話をしてもらったり、
人との円滑なコミュニケーションの方法を勉強したり、
実験的に練習するというような、
いわゆる治療的な進め方はして行きません。
円坐という空間のイメージを例えるなら、
映画で良くあるシェルターに閉じ込められた、
赤の他人同士という感じです。

最初は良好な関係でお互い秩序を重んじていたとしても、
最終的に人生経験や思想の〝違い”から、
お互い望んでいないのに傷つけあったりしますが、
円坐の中で最も接近する部分がその〝違う”という所です。

人は皆違うのだから、お互いを重んじて良好な関係を結ばねばならないというのは、
厳密にはすでに自分の思い描く平和な関係を押し付けています。
相手が平和を望んでいても、肝心の平和の内容がやはり違うので相違が生まれます。

ここで、この違うという部分を2人で綿密に辿っていければ良いのですが、
衝突を恐れる場合それが出来ません。
そうすると2人の中に「本当は思うところがあるんだけど」という、
相手に対する我慢の感情が生まれます。
我慢は自発的な抑圧なので、時間が経過するほど心の中で大きく育ち、
やがては仲違いという結果を生んでしまいます。

この場合の衝突の原因は、お互いの違いというより、
違うということに意識を向けなかった2人の関係にあると言えるでしょう。
ではどうすれば良いのか?

人間、頭では理解していても体が受け入れられない事が多々あります。
これは人間関係でも同じで、相手と自分が違う人間だとわかっていても、
距離感を掴めず、居心地が悪くなったりします。

この時必要なのは、いわゆる良好な関係ではなく、
2人が独自に作り出す関係性です。 〝違う゛という問題は、
そもそも違うのだから根本的な解決はできません。
しかし無駄とも思えるコミュニケーションを続けていくと、
未解決の問題で繋がるという2人の独自の関係性になり、
頭では捉えきれないお互いの距離感を、自ずと調節していきます。
問題は問題でなくなり、2人を取り巻く現実という見え方に変わっていくでしょう。
そうした時に初めて、友人と言えるような関係になって、共生していくこともできるでしょう。

2人の独自の関係ではありますが、2人だけで話せば良いのかと言えばそうではなく、
2人で作った思い込みの世界に入ってしまわないために、2人を見ている第三者が必要です。

人通りの多い駅などでイチャついているカップルがいると、
無関係なのに何故か気に障ったりしますが、
カップルの2人からすれば、その行為は正当なもののはずです。
ですが邪魔に感じたり、ここでイチャつくなよという感想を持ったりします。
それは実際に2人がそこにいるから生まれるものでしょう。

例え話が多くなってしまいましたが、人と会話をするには唯一他人と共有できる、
現実を通じて関わらなければ会話もままなりません。円坐では、
それぞれ持ち込んでくる思い込みの世界を超えて、現実での会話を目指していきます。
守人はそこを目指している、1個人として同席します。

ここで書いた内容を理解できなくても問題なく参加できます。
そこを目指す守人と貴方との接触は、独自の関係性を歩むにつれて、
自分のことや相手のことなど、様々な景色を見せてくれるはずです。
興味のある方は、是非とも御参加下さい。
姉弟共々、待ちしております。

橋本悠

姉弟円坐

日 程 2025年2月22日(土)
時 間 11:30開場、12:00〜18:00まで
    ※昼食は各自でお済ませください
場 所 有無ノ一坐スタジオ
    (大阪市西区千代崎2-20-8)
守 人 橋本仁美・橋本悠
参加費 1万円
申込先 hitomi.hashimoto918@gmail.com
    (橋本仁美)までご連絡ください。