桜三月円坐道(みち) ~ ふるさと相聞茶堂

< 第34回 ふるさと相聞茶堂 >
日程:2025年3月6日 木曜日
時間:13時半~16時半
住所:高槻市芥川公民館 和室
内容:円坐・影舞・未二観 等
守人:松岡弘子
参会費:三千円
申込:soumon.enza@gmail.com 松岡
昨日、三好山の麓を塚脇から摂津峡へ向かう車道を走っていると、
ふと義母が「ちょっと山が丸くなってきたわねえ」と言いました。
すると山を見上げた義父が、
「桜の蕾も季節が近づくと、なんで咲くタイミングがわかるんやろうな。
冬枯れの山全体が薄っすらかすかに、もも色になって、曲線を帯びてくるんやからなあ」
と言いました。
車窓の景色に向かって、まるで誰かに語りかけるように、
「さくらはえらいなあ!」と、義母は感心しきりでした。
さらに摂津峡を抜け、萩谷にさしかかると義母は、かならず決まっていつも、
「萩谷はね、むかし、平家の落人さんたちが暮らしてた土地なのよ」
とすこし声を抑え気味に毎回初めてみたいに、こっそり教えてくれるのです。
義兄の生活している施設は、30年前親御さんの熱意と努力で萩谷にできました。
立ち上げ前から、
お母さんやお父さんたちは、
日々勉強し日夜話し合いを重ね、
萩谷の地に「萩の杜」が設立されました。
「萩の杜」という名前は、
義母がふるさとの萩にちなんで名付けたそうで、いまも誇りにしています。
義父母とわたしは、これから毎週この桜道を走って義兄に会いに行きます。
これもひとえに、ここで仲間と生活している義兄たちのすぐそばで、
長年日々葛藤しながらも、懸命に生き仕事をしている人がいる、という視点を、
わたしは、ふるさと相聞茶堂に毎月参加してくださっている川浪スヱ子さんの生き様から教わりました。
それでは、膨らんだ蕾がいっせいに花ひらく三月初旬に第34回ふるさと相聞茶堂を開催いたします。
ご縁をお待ちしております。
有無ノ一坐 松岡弘子