熊本・阿蘇 円坐影舞~五輪の書
このたび、熊本阿蘇にて、初の円坐影舞〜五輪の書を開催いたします。
4月16日に開催しました「第一回 熊本・火の国円坐」の翌日に「熊本・阿蘇円坐影舞〜五輪の書」の種子がうまれました。
わたしの知る宮本武蔵は、岐阜の関ヶ原の戦いでは若くして足軽として参戦し、京都の一乗寺下り松では吉岡一門と決闘した、剣の達人です。
学生の頃から40年近く、ずっと通っている大将と女将さんの営むお料理屋さんが、京都の一乗寺にあって、行くたびに宮本武蔵の存在をなぜか身近に感じてきました。
ところが「宮本武蔵」は死ぬ直前、晩年の五年間を熊本の地で生き、阿蘇近くの洞窟で剣術の奥義をまとめて「五輪の書」を書き上げたということは、まったく知りませんでした。
このたび越名智美さんのご縁でお迎えいただく阿蘇の湯のまち内牧にて「円坐影舞〜五輪の書」を開催する運びとなりました。
昨年の夏、ちょうど一年前の7月に、吉次潤さんに連れて行っていただいて以来、2度目の阿蘇となります。
阿蘇の連なる峰々と大草原の景色を初めて見て影舞を置かせていただいた時の背景があらためて今はっきりと蘇ってきます。
このようにして縁起をまとう我々は目に見えないからだでその土地に生き、知らず知らず他者の背景となって、自分以外の人間の生き様に重なり込んでいるのでしょう。
自分の背景は決して自分にはみえないし、こちらをまなざしてくださる他者にこそ、見えるものであって、決して自分を無視したり、容易に見逃がしたりはしません。
そのように対峙し仕合う他者こそ、自分という存在をそのまままるごと見てくれているともいえるし、自分以上に自分であるのは、実はそのような他者だと思います。
それでは、このたび越名智美さんとご友人の方や熊本の方々にお会いするのを楽しみに阿蘇へ参ります。
有無ノ一坐 松岡弘子
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阿蘇外輪山に抱かれた、湯のまち内牧にて、このたび、有無ノ一坐をお迎えすることとなりました。
円坐というものが何か──
正直に言えば、まだうまく言葉にはできません。
でも、身体が心が、少しずつ知ってきている気がします。
誰と、どこで、「ともに坐る」のか。
そして、坐ったとき、何が起こるのか──
それはまさに、起こってみないとわからない不思議な出会い。
静けさのなかに、そっと波紋が広がるように、人と人、場と記憶、そしてその人の奥深くにある何かと
触れ合ってしまう瞬間があります。
今回の舞台となるのは、友人が繋いでくれたご縁、
ご両親の残された家を民泊として再生しようとされている阿蘇の地。
その想いと記憶が宿る家に、新たな出会いが重なっていくこと──
まさに、円坐にふさわしい場になる予感がしています。
どうぞ、どなた様もご一緒いただけますように。
越名智美

< 熊本・阿蘇 円坐影舞~五輪の書 >
日時 : 2025年 7月16日(水) 〜 17日(木)
場所 : 熊本県阿蘇市 湯のまち内牧
円坐守人 : 橋本久仁彦 松岡弘子 橋本仁美
参会費 : 30,000円
宿泊:参加申込の方に詳細をお伝えします
※宿泊費・食費・ガソリン代・高速代など別途実費は各自負担となります
申込 :soumon.enza@gmail.com 松岡

