上勝“少年”探偵団 2025

「上勝“少年”探偵団2025」とは何か。
上勝“少年”探偵団は、「おとなのフリースクール」であり、
大自然の中で遊学する「おとなの森のようちえん」であり、
尊厳を持って他者とともに自由に生きる「おとなの円坐自治区」です。

元徳島大学教授・佐竹昌之×橋本久仁彦×有無ノ一坐という、非構成的かかわりあいの経験と創造については世界最高峰の実存的なスタッフが、ひとりの人間として四日間の山里生活を共にします。

この四日間は、上勝の大自然と土着の人々の大きな懐に抱かれて、現代社会で進行する「人間性のラミネート加工」や「個人主義化・孤立化」をはねのけ、生身の全体的な人間どうしのかかわりあいを生きる老若男女の「魂の夏休み」です。

「上勝“少年”探偵団」の理念は、8月31日に愛知県幡豆市の越智久美さんと有無ノ一坐が主催する「第6回 幡豆おとなの森のようちえん」の精神に直結しています。

さらに10月2日に開催する有無ノ一坐主催「徳島阿南ふるさと円坐街道」の超青春プログラム「人生まるごと対談~自然スクールTOEC代表伊勢達郎×有無ノ一坐坐長 橋本久仁彦」にも大いにつながっています。

昨今、フリースクールや森のようちえんはビジネス化し、あるいはファッション化して、本来の精神であったはずの実存的な人間中心の内実を失っています。
しかし、「全体的な生身の人間として生きるため」に日夜奮闘を続けている個人や団体も存在しています。

有無ノ一坐のふるさと円坐街道の旅は、そのような方々の勇気ある生き様に会いに往き、かかわりあって言挙げし、お互いに人生の大切な道連れになる円坐旅です。

「上勝“少年”探偵団2025」は、皆様の人生や生き様の実存的復活と、「魂のふるさと円坐街道」の始まりを祝う新しい日本の夏祭りです。

やがてこの世から去りゆく身である我々は、限られた小さな自分自身だからこそ、この世界のまるごとを直接生きようとする“永遠の少年の心”を持っています。たとえ情報過多の日常生活に流されて忘れ去っていたとしても、です。

現代という世界でおとなになった我々の、“永遠の少年” の復活の物語。
それが「上勝“少年”探偵団大復活祭2025」の理念です。

口承即興円影未二 
有無ノ一坐 橋本久仁彦

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「平成の初期から始まった「上勝"少年"探偵団」
※30数年で変わったもの、
食事、スタッフ、交通手段、携帯電話が使える・・・

※変わっていないもの
「あさひ」の環境、武市笑店、プログラム、橋本、佐竹、とら(知る人ぞ知る「虎」です!橋本注)・・・
これが、上勝少年探偵団です。
「上勝少年探偵団」は、どんなものですか?とよく訊かれます。

過去を振り返り、考えてはみるものの、よくわかりません。
そういう一定の「本質」というものがないのかもしれません。
毎回毎回、参加されたメンバーと共に、即興で創り上げてきた感があります。
しかし、毎回、「やってよかった!」と思うので、不思議なものです。

上勝”少年”探偵団永久欠番 佐竹昌之

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今年も上勝”少年”探偵団の季節がやって来ます。

徳島上勝のいろんな景色に様々な人の姿が思い出されます。上勝の人たちに加わえて探偵団や円坐街道に参加してくださった人たちもいまや上勝の風景となっています。

上勝”少年”探偵団が盛んだった時代のことをわたしは知りませんが、それでも上勝の山や川に沢山の人の面影がいきいきと思い出されてきて、各地を旅するなか、ふと、上勝を思い出すことがとても増えました。

夏になると自然体験やフリーキャンプの催しをたくさん見かけるようになりました。

上勝“少年"探偵団は、モーニングミーティングと円坐に出る以外、どのように過ごすかは基本自由です。
ここでいう「自由」とはいったい何でしょうか?

上勝“少年“探偵団に円坐は欠かすことができません。となると「自由にお過ごしください」というのでは、どうやらないようです。

なのに、円坐にルールやメソッドはなく、刻限まで一緒にいることを守人によって宣言されるため、いやになっても離れることができないので一見不自由でもあります。

円坐は毎回決まりや秩序のない状態から坐ります。だから自由になれないのですが、それが実は最も自由であるという矛盾に毎回驚きます。

上勝の円坐にかぎって言えば、例えばある人の面影とともに雨音が聞こえてきたり、湿度があるのにどこか涼しい空気がよみがえってきて誰かの声が思い出されてくるのです。

それは、人が真剣に関わりあって、自分と真摯に向き合う瞬間、人は、実は最も自由であり、意識では捉えることのできない自ずに由る存在達もいきいきと立ちあらはれる瞬間でもあるからです。

上勝“少年“探偵団の開催時期は、ちょうどお盆ということもあって、かつてポルトガル人のモラエスが魅了され移り住んだ一つに、徳島には阿波踊りという盆踊りがあります。

空襲で焼け野原となった終戦の翌年すぐ、阿波踊りは庶民の精神として復活します。

母や叔父の幼い頃は、終戦直後、徳島阿南の西方村でさえも、食べる物がなく、主食のごはんの代わりにイモノツルの入ったすいとんで、おやつはイタドリ、子供時代は食べるものが少なくて、いつもお腹が減ってたそうです。

そんな時代に、阿波踊りは復活しました。

そんな阿波踊りの歴史と上勝“少年“探偵団復活祭には、なにか通ずるものをとても感じます。ぜひ今年のお盆は 上勝“少年“探偵団大復活祭2025 ご一緒しませんか。

わたしたちは、そこに上勝があり、その上勝に生きる人たちがいる、だから今年も上勝へ参ります。

上勝の空気を胸いっぱい吸いたい
有無ノ一坐 松岡弘子

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上勝”少年”探偵団。私がたぶん3歳くらいのときからほぼ毎年やってます。一時途絶えましたが、ご案内にあるくぅ(松岡弘子)の言うように、ほんとに戦後の阿波踊りのように復活しました。

上勝少年探偵団が一度途絶えた水脈のようにまた復活したのは、新しいことを体験するワークショップや、のんびり好きなことをやるバケーションだったり、リトリートやリラクゼーションなのではなくて、たとえ「自分がどんな状態であったとしても」会うべき人がいるからです。阿波踊りもそうですね。あれは”リラクゼーション”や"ワークショップ”や”やりたいこと”ではない。「亡くなった」としても大切な人がそこにいるからです。

かつて私も「自分」を中心に据えて、自己実現を価値に置いた場にいたこともありました。そこにいるときは他者のしがらみが無い「自由」を感じ、自由に自分を生きていい、というスローガンに魅力を感じ、そういう生き方で人生を謳歌したいと思っていました。でもその自由さが続くのは長くても数年単位の一時的なもので、その場の価値観は同じ価値観を共有していない外の世界では通じず、その通じなさを妙な論理で隠蔽するのをみて「あれ、不自由じゃないか」と矛盾を感じました。振り返ってみると、お互いを大事にかかわりあっているのではなくて「自分を大事にする」という価値観を共有した者同士が一緒にいた、ということでした。

大事、の言葉の意味は大事(おおごと)ということです。お互いを大事にするとは、自分にとって他者が「おおごと」になっているということなのではないでしょうか。しかし今は他者を「おおごと」にだけは絶対にしないように、むしろ他者とのあいだにはなにも起こらないように、自分が自分を生きる邪魔をされないように、、とつとめる世の中ですね。

他者が中心ではなく自分が中心の人生になると、各場面を切り取ってみれば大変充実してみえるけれども長い視点でみたら興味が目移りしていってるだけの人生になってしまいます。

いくら、自分を整えても若さは続かず年をとり衰えていきますが、大切な人や因縁の相手は遠くにいてもそばにいるし亡くなっても年老いても消えません。

多様性という言葉も、他者を認めるような言い草で実際は自分を大事にする方への逃げ口にする口実となり、他人との因縁を重いしがらみとして捉える時代にはなってしまいましたが、それでも私は他人とのかかわりあいのなかにこそ人生の充実、自分の充実と、なによりも「自由」がそこにあるということを伝えたいです。

毎年、いつ行ってもかわらない懐かしい雰囲気がある徳島の上勝で、思い思いに過ごし、沢登りしたり体育館でバドミントンやバレーしてみたり、ひとりでゆっくり過ごしたり、語り合ったり、星空みたり、ちょっと行ったことないところへ探検してみたりしています。上勝で時間をご一緒しながら、お互いに会う。お互いを自分の人生の主軸とする方向で生きていきます。ご一緒できるご縁を心から楽しみにしています。

橋本仁美

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ご無沙汰しております。 最近、個人でEQコーチングをやりはじめた橋本悠です。(EQ=Emotional Intelligence Quotient『心の知能指数』) EQとは、自分や相手、周りの空気や環境などを”感じる”力や技術のことです。 感触、感情、気持ちに対するアンテナや知識、経験と言い換えてもいいかもしれません。
普段の生活で我々は、様々な場面において自分の感情を押し殺したり、相手の気持ちを汲み取る義務が生じたりする中で、このEQというものをすり減らしています。 気がつけば、合理的なだけの、自分らしくない振る舞いや人付き合いしかできなくなり、自分って何だっけ?自分の気持ちは?相手の真意は?空気を読むって何?と 感情や気持ちという目には見えないけど、確かに自他との境目や内側に存在しているものへの感度が落ちてしまいます。
この上勝少年探偵団では普段の生活から離れ、非日常の中で心と身体を休めるだけでなく、人との関わりや自分の感情と密に向き合える時間を作ります。 強制しては意味がないので、実際にその感覚器官を鍛えたり、自分という人間に真摯に向き合うかどうかは個人の意思となりますが、 望むのであればそれらが可能な場であり、そういった領域を常に探求している我々と、共に考え深めていきましょう。 ご参加頂けることを心よりお待ちしております。

橋本 悠

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【探偵団サポートスタッフコメント!】
上勝の涼しい夏がみなさんを待ってます~!!あつかったらゴメンネ
田上幸輝(先代 山の楽校 校長)

上勝“少年”探偵団 2025

~参加概要~

【日  時】8月11日(月)15:00受付
    ~ 8月14日(木)13:00解散

【会  場】山の楽校 自然の宿あさひ
(廃校になった小学校の校舎を利用した施設です)
 住所:〒771-4502 徳島県勝浦郡上勝町旭中村72
 TEL :0885-46-0249

【参加対象】18歳以上で興味のある方 定員15名程度

【参加費】62,000円 (参加費・宿泊費・食事代・保険料含む)

【申込方法】下記事項について、事務局までご連絡ください。
内容確認ののち、事務局から参加費振込先などをご連絡いたします。

[1]氏名(ふりがな)
[2]住所
[3]連絡先(電話・FAX、E-mail等)
[4]生年月日(旅行保険加入のため)
[5]やりたいプラン等があれば

【申込先】上勝"少年"探偵団 事務局(担当:橋本仁美)
E-mailアドレス:hitomi.hashimoto918@gmail.com

【そ の 他】
(1)途中から参加されますと全体の流れがわからなくなりますので、スタートからの参加をお願いします。途中からの参加については別途ご相談くださいませ。
(2)初日は15時受付、16時スタートとなります。上勝までバス利用の方は、ご案内第二報にて、バスで来られる際のアクセスをお知らせいたします。

【活動の説明】

<モーニングミーティング>
一日のプランや過ごし方、困っていること、皆と分かち合いたいことなどを話し合います。議題についての話し合いに終わるのではなく、心の交流も目指します。これだけは、全員参加をお願いします。

<アクティビティ>
それぞれのプランが進行している時間です。もちろん、「何もしない」過ごし方もあります。

→スタッフプラン
スタッフが提供するプランです。自然と親しむプラン、思いっきり体を動かすプラン、円坐、影舞等を考えています。もちろん参加は自由です。

→メンバープラン
参加者が作るプランです。 モーニングミーティングで話し合います。一人でもグループでも、自由に作って下さい。何もしないでボーッとしているのも一つのプランです。

※食事について
食事は基本的に全て「あさひ」で用意していただきます。

【時間の流れ】
●8月12日(月)
 ・15:00~受付、オリエンテーション/16:00スタート

●8月13日(火)14日(水)15日(木)
 ・モーニングミーティング/アクティビティ(15日は13時まで)

●8月15日(木)
 ・昼食後13:00解散

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探偵団スタッフ紹介
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・橋本久仁彦
・佐竹昌之
・松岡弘子
・橋本仁美
・橋本悠

【探偵団現地上勝サポートスタッフ】

・田上幸輝
・武市卓也
・溜本弘樹
(敬称略)