第23期影舞山月記

第23期影舞山月記クラスの開催日程をお知らせいたします。

影舞は有無ノ一坐の存在理由である「円坐」から生まれた日本の芸能であり、「円坐という生身の人間同士のかかわりあいの舞台」へのいわば「門前稽古」です。

「円坐舞台」としての影舞は、「存在」という「非言語の真剣さ」によって成り立っていますので、「他者」との真摯なかかわりあいが常に深化しつつ持続します。

僕にとっての影舞は、この人生で唯一の、一番楽しくてワクワクするスリリングな人間関係の舞台です。
0歳児から90歳の方々まで、さまざまな「人間存在」との「影舞の手合せ」が純粋な体感でよみがえります。

初心の方にとっての影舞稽古の要点は、以下の一点を「問い」として認識することにあります。
※「影舞は、円坐という背骨から離れると、一瞬で自己中心的な「ワーク」や「やり方」に変質する。」

「影舞山月記」は公開の門前稽古のクラスですので、どなたでも参加できます。
良きご縁を楽しみにしております。

口承即興円影未二 有無ノ一坐 橋本久仁彦

先日京都から初参加の方が感想を寄せてくださいました。

「・・・ひとつは、あのように相手と身体の一部を接しながらその一度だけの舞を共有することで、「あぁ、これがひとと自分のあり方の本質だ」というのを体感的に感じられたことです。

相手と一点を接するという唯一の制約があるだけなのですが、その制約が完全に自分を独立した、切り離された存在にもさせず、かといって”自分”というものがそこにないかと言えばそうでもない、お互いがそのような状況にいながらその瞬間関係し合っています。

(中略)

どうしても相手と切り離せはしない、その存在を意識しないわけにはいかない、けれどもちゃんと自分もそこに確かにいる、相手もいる、その2人でその瞬間ともにそこで存在する、というのが、ひとがひととともにいることの本質であり、またひととして生きることの本質でもあり、それが影舞というかたちで実際に目に見え体感できるものとして現れる、ということなのではないか、とわたしは感じ、とても面白いなと思いました。

二つ目は、影舞の最中も終わったあとも、自分の呼吸が深くいられる感じがしたことです。

(略)・・「相手に対峙しながら同時に自分と対峙している」、この時間と空間は、あんなに大音量で音楽が鳴りながら、なぜかすごく静謐で、自分の中、「心」というよりはどちらかと言えば「身体」に感覚は近いのですが、が洗われた気がしました。

三つ目は、初回参加だったからということもあるかと思いますが、影舞はめちゃくちゃ集中したので、本当に疲れました。心地よい疲れではありましたが、これまで「集中する」ということの精度を上げる手立てはいろいろとってきたつもりではあったのですが、いかに自分が日頃「集中」できていないか、というのがすごくよく分かりました。

また影舞に参加させていただきたいと思っていますし、どこかで円坐にも参加させていただきたいと思っています。」

<第23期影舞山月記>

日程
①11月14日
②11月21日
③12月12日
④12月26日

2026年
⑤1月9日
⑥1月23日
⑦2月13日
⑧2月27日

※いずれも金曜日。
(18時より喫茶リエ開店)
会場 有無ノ一坐スタジオ(大阪市西区千代崎2-20-8)

第Ⅰ部19時~20時30分
(喫茶リエにてインターミッション)
第2部21時10分~22時10分

参会費 単発参加4千円
    全8回通し参加 3万円
問合申込 有無ノ一坐 橋本久仁彦(enzabutai@bca.bai.ne.jp)まで。