7.4 フリースクール山ねこ・影舞稽古会「春ノ雪」

2025年7月5日 2025年11月2日

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スタッフ疲れてるから早めに終わりましょうねということで始まるのですが
やはり飛ぶように時間が過ぎて23時。。
終了後も幾人かと話が盛り上がり寝床につくのは2時前。

「どうやったら影舞できているか」みたいな、その感覚を覚えておくのはむずかしいし
「これだ！」と掴んだように思ったものも、何度か目に効果が薄れていく
影舞の経験は次回に適用できるようには積み重ねられなくて

ただ一緒にやった相手の体験が濃くなるだけ（といってもそれこそが醍醐味なのだが！）
ありもしない「影舞」があるような気がしてわかった気になったり
わからなくなって「こんだけやってんのに〜!!」とうんざりする。何度も何度もこれを経験する。
だけど毎回初めてのように新たに気付かされる、
あぁやっぱりそうかと思うこともある（わかったからといって次回もやれる保証は全くない）

それは
相手を「相手ととらえてる＝自他の区別がある」あいだは全然影舞になってないということ。
「○○さんを全力で感じる」というのは必死だし文字通りすごく相手のことを感じている。
私からすれば、相手をとらえていて相手に対して全力を尽くしている、のだが、
それは「全力を尽くして錯覚している」という勘違いで、必死になってるその先がお門違いだということ。

私の体や思考は必死に動きまわっているのだが相手を「相手」ととらえられてる分、心の余裕がある。
それで必死に動いてたくさんやって疲れた充実感を相手と関わり合ったんだと勘違いしている。
観客からは、「寄り添ってあげてる感じがした」とか「チャップリンみたいだった」という感想がきた。それはそれで面白いかもしれないけど、でもイマイチな舞台だ。

また「私はこんなに必死にやったのに、寄り添ってあげる余裕があったりおかしな印象になるってなんで？？」とギャップに苦しむ。全力を勘違いしてるから。

自分としては相手をとらえられ俯瞰できてた方が「良い影舞」ができてると思っている。
相手の動き方を感じ取る感度が上がっていき
2曲目（5分以上たったあたり）で、相手の動きを先取りすることができるようになる。
それを「私は相手に触れている、関われている」と思っている。
しかしそれは相手の制圧（コントロール）であって、相手と影舞ってるのではない。

相手の動きを敏感に察知して、その動きに対して全力で「対応」していく動作。いうなれば「AIっぽい影舞」だろう。
でもその先になにがある？

相手は動きを「受け止められて」物足りなそうだったし私は先取りできるようになった満足感があるだけだった。自分と相手を「保ったまま」動いているだけ。
そうじゃなくて、相手に食い込んでいくならば自分の視点はすごく狭まって俯瞰はできなくなる。
相手と私の区別もなくなるから、「○○さんとやってる」とは感じられない。

かといって冷静でなくなってるわけではなくてしっかり相手を見据えてるんだけど
「これをやったらあとでこの人との関係取り返しつかない」と思うような発想（関わり様のアイデア）がバンバン直感的に浮かんできて、躊躇するまもなく身を乗り出してそれを実行しなきゃいけない。それが、自他の区別がない状態。

もう1人の方とやったときにやっとそんなふうになったが、環境や状況が積み重なっての結果でもあったので、このことを意識できたからといって次回もできる保証は全くない。

しかもどちらかというと私自身を踏み越えなきゃいけないから見たくない自分も出るわけで非常にやりたくないことでもある。でもほんのちょっとだけ楽しさはある。

次回は少しでも早くここまでたどり着きたいので記録しておく。

今回はこの微細〜な観察に重なるところをご自身の経験から語ってくださった方がいて少し感触を共有できたのが嬉しかった。なかなかこんなところを他の人と共有できる機会はない。

結局は相手といま結んでる関係性を踏み越えるリスクを追わなければならないという一言につきる。それが怖いんですがその先にいけば二人はまったく新しい局面へいけるんですよ。

書いてみると当たり前なんやけどなかなかにできない話。でも影舞があるとかかわりあいの視力が上がるから保身や感情に流されずに必要な手を打てる。

長い！ここまで読んでくださった方ありがとうございました