第三回 パンドラ円坐 医と戦争
このパンドラ円坐は、石井四郎氏の生まれ故郷、賀茂村を訪ねて円坐をすることから始まりました。
成田空港のほん近く、現在の千葉県山武郡芝山町に賀茂村はありました。
731部隊の施設のあった満州へかつてこの村の人々も多く渡り、終戦直前、満州へソ連が侵攻し、人々は命からがら村に帰ってきたそうです。でもこの部隊の事は、誰も語ることはなかったそうです。
その土地に立ち、実際の景色を歩いて、円坐し、しっかり感じて、自分の頭で考えることは、知識として理解する事とはまったく異なる世界でした。

< 第三回 パンドラ円坐 医と戦争 >
日 程 2026年6月17日・18日(木)
日 時 13時〜17時・18時半〜21時半
場 所 八重洲〜新宿〜池袋〜椎名町
参会費 一日10,000円(昼のみ・夜のみ 各5,000円)
守 人 橋本久仁彦 松岡弘子 橋本仁美 橋本悠
申 込 soumon.enza@gmail.com 松岡
第三回パンドラ円坐 医と戦争 開催
「フリンジサイエンス」という言葉を橋本久仁彦坐長から聞いた時は境界という意味となかなか結びつかずむしろ昔橋本仁美さんから教わった「形態形成場」の方がしっくりきたのを覚えています。
ところが房総半島最南端の館山での第二回パンドラ円坐では「フリンジサイエンス」が何度も話題にのぼりました。
館山でのパンドラ円坐開催の数日前にはしもとさんが発信された文章だった事もあり、館山のパンドラ円坐に坐ったわたし達は一気にフリンジに接近した。
館山は千葉県房総半島の先端にあり、実は、安房(あわ)や勝浦などの地名から徳島や和歌山との縁や歴史があることを昨年夏のある出来事を通じて初めて知りました。
一見遠く離れた別々の出来事のようで、実は、同時に起きたことでもあり間一髪で大事故になっていたかもしれないことが引き金となり、突如徳島と和歌山と千葉が同じ位相の土地であることをある種の痛みとともに思い知ったのです。
それから約半年後、ほんとうに館山へやって来たのです。館山は千葉の中でも最も遠くアクセスに時間がかりますが、東京の竹芝港から館山港までこの時期だけの季節航路便があることを知りすぐに予約しました。
東京の港を出港すると、東京湾をそのまま南東に進むのですが、右手には三浦半島、左手には房総半島が見えはじめ、両半島の縁(ふち)である沿岸が続き、どちらも地理的に日本列島のフリンジであることを海を渡ることで実感しました。
三浦半島は、昨年篠原さんとゆく金沢八景ふるさと円坐街道で枇杷島で円坐した時に、若かりし頃の篠原さんと仲間のひとたちがたむろした風景と現在の円坐していた景色が東京湾の海に刻まれました。
今回は航路で東京湾から房総半島の縁(ふち)館山港に着岸しました。
西多摩から新宿を経由しアクアラインを通って、今回初めてパンドラに参加してくださったみっちーこと金子実千枝さんが、館山から帰って一通のお便りを書いて送ってくださいました。
そのなかに綴られていた数々の文章のなかで、ひときわ光(エルピス=光)を放つ文章をご紹介させていただきます。
「皆さんのところから感じた母を円坐の中に言葉にしてくれた事によって、母が皆さんの中を通過というか、皆さんが母を映し入れてくれたから、わたしがようやっと、
皆さんの中でみた母が語られるのをそのままに母がいると、感じるような時間だった様にも今思います。」
みっちーにとってこの世界で初めて出会った女性であるお母様との数々の温かい思い出が、みっちーの口や態度からはまるで厄災のように語られてきました。
ところが、今回のパンドラ円坐では、みっちーのお母様だけではなく他の参加者の方々からも語られ、さらにたくさんの人が豊かに時間や空間の境を越え、味わい深くパンドラ円坐に登場しました。
まさしく円坐は境界舞台であり、無限にひろがるフリンジにおいて様々な背景の人々と坐り続けているのがまさに円坐であると確信します。
次回の第三回パンドラ円坐 医と戦争は、新宿戸山の元軍医学校・防疫研究室のあった場所を歩いたり帝銀事件の跡地をおとずれます。
第一回パンドラ円坐 医と戦争に参加してくださった加藤斉史さんが、戦争から帰った石井四郎氏はどんな思いでこの千葉県成東郡千代田のふるさとの風景を見たのだろう、そして幼い頃の石井少年はここでどのような子ども時代を送ったのだろうか、と仰っていたのが今でも深く残っています。
晩年の石井四郎氏はふるさとの千葉県山武郡千代田の実家を離れ、東京都新宿区の戸山に移り住み暮らしていたそうです。最期は国立東京第一病院(いまの国立国際医療センター)で67歳で亡くなったそうです。
謎に包まれた石井四郎氏の戦後の暮らし。
現代社会において、医療現場やワクチンなどの医薬品の開発の傍らで大きな影を落とす医と戦争。
現代社会において、いまもなお残っている何か大きな事が担保され続けてきたこの現代医療の体質というものにわずかではあっても一石を投じ風穴があくことで風通りのいい医療との関わりあいも切り拓いていきたいと思っています。
第三回パンドラ円坐 医と戦争は四連円坐の形で開催いたします。(単発参加・連続参加どちらも可能です)
友人であり自分にとって大切な仲間の一人門戸大輔さんの展覧会「ドゥーリアのボールルーム」が東京八重洲にて開催されます。実際にその場にしっかりと立ち会い、そこから未知の冒険の旅へと向かっていきたいとおもいます。
展覧会開催にあたり京都の徳正寺さんで撮影されたインタビュー映像です。彼の真剣な表情、息づかい、言葉や間合いがまさに、目の前にいた時よりも更にくっきりと増し不可思議な存在感を放ち続けていて、力強く優しく見つめるまなざしとともに、いまも語りかけています。
(「CRAWL」株式会社リクルートホールディングス運営アートセンターBUGアートワーカー(企画者)向けのプログラム/も氏インタビュー映像)
今日は彼の月命日です。
ご縁をお待ちしております。
有無ノ一坐 松岡弘子


