敬意と因縁 郡山での円坐
このたび、有無ノ一坐の坐長橋本久仁彦と副坐長松岡弘子が、小笠原隼人氏に会いに福島県の郡山市へ参ります。
有無ノ一坐は円坐影舞を生業とする「ドサ回り舞台芸能者」ですので、我々の往く先々には必ず即興ライブの「円坐舞台」が立ち上がります。
円坐舞台とは、“The Shape of Enza to Come”「来たるべきもの、円坐」という有無ノ一坐のファーストアルバムから、スタンダード・ナンバー「きくみるはなすかかわりあう〜悠久弘仁縁坐舞台」を、ご一緒するみなさまのまなざしと意識の中で即興演舞する、フリージャズ形式の実存参加型ライブ・パフォーマンスです。
かつての僕は、みんなにわかってもらおう、みんなからの支持を広げようとしてガチャガチャ目立つ音を立てているうちに、いつのまにか自分の本当の音を出せなくなり、「あなたの音」を誰にでもわかる音に置き換えてしまうワークや心理学理論などの「精神装置」を常習し、プログラムやプロジェクトという「みんなが歩くのを支える手すり」に頼り切っていました。
それらの心理器具や精神の装置が、長年の使用で皮膚と同化して取り外せなくなっているなら、「それはあなたの音ではないですよ」と、本当のことをはっきり言ってくれる正直で真剣な仲間の存在が必要です。
僕はプロのセラピストであり、ファシリテーターやカウンセラーであり、瞑想やヒーリングも教えていて、すでに手遅れの状態でしたので、自分の日頃の態度にまで身体化してしまった心理器具や精神装置をはずすためには、対峙し、仕合い、かかわりあってくれる有無ノ一坐という絶対的な仲間の存在が必要でした。
長年一生懸命勉強して身に付けた心理的装具類をはずし、人間関係ビジネスや心理ゲームの「フィルターバブル」から外に出て、素足で「かかわりあいが本当に実在する世界」を歩くと、大地の感触や草原の息吹が流れ込み、はだしの足裏や全身に感じる無数のナマの現実とふれあって「生死を通した人間同士のかかわりあい」が目覚めます。
コミュニケーション業界の「プロ」だった時に、自分の胸の中に薄皮のようにかすかに、しかし確実に存在していた、自分がしていることに対する「飽き」や「退屈感」は、「生死を通した人間同士のかかわりあい」が目覚めると同時にまったく消えて無くなりました。
職業病であり、生活習慣病にもなっていた「消費財としての気づきや成長や癒しの売買」をやめて、「本当のことを言ってくれる本当の仲間」と一緒に生き始めると、眠り込んでいた「一度きりの自分の人生」が寝返りを打って、「未知の自分」が起き上がってきました。
「みんなに求められているその道のプロ」という夢見心地の満足感の中で気を失っていた「橋本久仁彦」が、ついに意識を取り戻し、起き上がってまわりを見回して、自分が本当は誰ともかかわりあわず、ひとりぼっちだったことに気づいて愕然とします。
こうして、僕の場合は生後五十年を過ぎてから、「本当に人間と世界にかかわりあいになる」生死を超え出た人間関係と世界関係が始まりました。
かつて僕の師から、本当の人間の人生は「二度生まれ」だと聞きました。
五十年たって生まれなおした僕は今ちょうど17歳です!
そういえば南沙織の『17歳』って歌が好きでした。
「誰もいない海 ふたりの愛を確かめたくって」と始まり、
「好きなんだもの。私は今生きている」に辿り着く歌です。
郡山円坐舞台の影舞プレイリストに入れておこう!
そういうわけで、二度生まれのドサ回りの一坐「口承即興円坐影舞未ニ観 有無ノ一坐」の坐長橋本久仁彦と、副坐長の松岡弘子は、7月1日に福島郡山の小笠原隼人氏に会いにゆきます。
みなさんもぜひ会いにきてください!
「有無ノ一坐の仕事ってほかのどこにも例のない旅回りの仕事やけど、永遠に生きてるお不動さんとも一緒に旅してるから『葬送のフリーレン』やな!」と言ったら一坐の三人が笑ってうなずいてくれました。
有無ノ一坐 橋本久仁彦
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「敬意と因縁 郡山での円坐開催に寄せて」
全国各地で円坐の場を開いている橋本久仁彦さんには、14年ほど師事させてもらってます。
節目節目で、自分の生き様を磨き直す機会をもらっていますが、先日参加をした円坐でも、「敬意」という、私にとって重要なテーマについて考えさせてもらいました。
「他者に敬意を持つ」「その土地に敬意を持つ」ということの重要性を否定する人はほぼいないと思うのですが、実生活においては「この人は敬意(リスペクト)がないな」と感じる機会も多いのではないでしょうか。(私も良く思いますし、思われることもあります)
なぜ、そのようなことが起こってしまうのでしょうか。どういう状態が「敬意のある状態」なのでしょうか。
先日の円坐に参加をして、私が肚落ちした一つの考え方は、「敬意を持つうえでは、目の前で起きている事象そのものだけではなく、因縁(いんねん)を丁寧に辿ることがたいせつ」ということです。
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因縁・・・仏語。物事が生じる直接の力である因と、それを助ける間接の条件である縁。すべての物事はこの二つの働きによって起こると説く。
<小学館大辞泉「因縁」より抜粋>
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例えば、私が仕事で関わっている日本酒や、日本酒造りの仕事に対して敬意を持つためには、過去の歴史について必ず触れないといけません。
数十年〜数百年という歴史があり、その地域に根付いて酒造りを続けている酒蔵さんには、過去から連綿と続く様々な因縁が染み付いています。
過去から現代にかけての繋がりや、地域との濃い繋がりがあるから今がある。それを肚から感じられるのが、一つの敬意の持ち方だと思います。
酒蔵取材に行って、居間にあがらせていただくときに仏壇があれば線香をあげさせてもらいます。神棚の前にきたときはお参りをさせてもらいます。
なぜそれをやっているかといえば、ご先祖様や自然の恵みからの縁の流れを、無視してはならないと思っているからです。
目の前の成果物や、将来やりたいことだけを見ていると、ときに、過去の存在の重要性を見落としてしまいます。
ここでは日本酒造りを例に挙げましたが、すべてについて、同じことが言えます。
将来のありたい姿=「ビジョン」を持つことは、チームの羅針盤として有効に働くことがありますが、過去をスキップしてしまうと、それは、人や土地に対しての敬意を欠いた、足腰の弱いビジョンになってしまうかもしれません。
私自身、ビジョンに向かって「こういうことをやっていきましょう!」と提案や呼びかけをすることもよくあります。
それがうまくいくときといかないときを横並びにして考えると、うまくいくときは、ちゃんと相手への敬意を持てている(過去の因縁も含めて相手の存在を捉えられている)ことが多く、うまくいかないときは、敬意がなく、他者を自分のビジョン実現のための道具や餌にしてしまっていることが多いです。
今、自身が経営している会社は、ビジョンに向けて大きく前進するタイミングにあります。
福島の地酒を楽しめる宿泊施設を開業するのですが、こうして未来に向けて大きく動く「前向き」なタイミングほど、時間をかけて円坐をし、因縁を丁寧に辿ることが必要な気がしています。
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「因縁を丁寧に辿る」とは何かということについても触れておきたいと思います。
「丁寧ではない辿り方」は説明がかんたんです。
それは「自分の頭の中で理解しやすいロジックで他者やできごとを処理する」です。
「丁寧な辿り方」はその逆で、非論理的であったり、不合理であったり、感情的であったり、予測不可能な様々な要素をそのまま受け取ります。「要するに」「つまり」の言葉で説明しません。これは、AIが非常に苦手とするプロセスです。
円坐というプロセスには様々な説明の仕方ができるのですが、「非論理的で、不合理で、感情的で、予測不可能な縁の重なりを、そこに集った全員で辿り合う場所」という言い方もできると思います。
2026年7月1日と7月2日、私の住む福島県郡山市に、円坐守人として橋本久仁彦さん・ 松岡弘子さんを招いて円坐を開くことになりました。
縁のあった皆様と、非論理的で、不合理で、感情的で、予測不可能な時間をご一緒できることを楽しみにしています。
小笠原隼人

敬意と因縁 郡山での円坐
【スケジュール】
■7月1日(水)
13:00~13:30 f life houseに集合、場所の説明など
13:30~18:00 円坐(適宜、休憩)
18:00~20:00 夕食、懇親会(福島の食と酒)
20:00~22:00 希望者のみで二次会
<会場>
f life house
〒963-8071 福島県郡山市富久山町久保田字南田106-1
<アクセス方法>
郡山駅徒歩25分
駐車場あり
■7月2日(木)
07:00~09:00 朝食、身支度
09:00~12:00 午前の円坐
12:00~13:00 昼食休憩
13:00~17:00 午後の円坐(会場を移動する可能性あり)
17:00 解散
<会場>
f life base
〒963-8811 福島県郡山市方八町2-19-19 f life base
<アクセス方法>
郡山駅徒歩15分
駐車場あり(台数が限られているので、要相談)
【宿泊と懇親会について】
希望者は1日目の円坐の会場となる宿泊施設「f life house」にお泊まりいただけます。
男女別部屋ですが、参加人数次第で同性の方と相部屋になる可能性があります。
水回りは共用となります。
施設の詳細は以下のウェブサイトをご覧ください。
・f life house
宿泊費 5,000円(翌日の朝食付き)
懇親会参加費(7月2日夜) 5,000円
※福島の美味しいお酒やノンアルコールドリンクが飲み放題です
【福島のお酒について】
主催者の小笠原は、宿泊施設の運営をしながら、
福島県の地酒と地酒に合うおつまみを販売する仕事を生業としています。
懇親会でも、福島の美味しいお酒と食べ物(酒蔵さんと一緒に選んだもの)を、
用意しているので、楽しみにしていてください。
お酒がまったく呑めない方でも楽しめるように、福島の美味しいノンアルコールドリンクも用意します。
お酒以外のドリンクを希望される場合は、事前にお知らせください。
・私たちが酒蔵さんを紹介しているYouTube
【円坐の参加費について】
30,000円 ※守人に直接、お渡しください。
<副坐長より挨拶>
このたび、2026年7月1日〜2日にわたしたちは福島県郡山市へ小笠原隼人さんとご縁の方々に会いに参ります!
時間は過去から現在そして未来へ直線的につながっているのではなく、過去と現在と未来は同時に存在しており、球体時間として全て同時にまるっと存在しています。
自分と背景を真っ直ぐまなざす相手と向き合い真剣に仕合うと、互いの生き死にを越えて強い絆が生まれます。
ところが周囲の評価を気にしたり、世間に合わせていい顔をしたりしていると、薄い膜の中で均質で安心な居場所を得る代わりに、徐々に心の中からは人がいなくなります。
因縁は蔑ろになり敬意を失うと己れの魂は宿主を失い生気を求めて出歩き始めます。
福島郡山円坐舞台開催に向けて有無ノ一坐の坐長橋本久仁彦からの生々しいご挨拶と小笠原隼人氏からの言葉を頂き、楽しみになってきました!
参加申込み・お問い合わせは、
enzabutai@bca.bai.ne.jp
橋本久仁彦まで。
それでは、ご縁をお待ちしています!!
有無ノ一坐 松岡弘子


