蒼の筑波 紅の妙高 ~守人・橋本久仁彦と二峰を仰ぎ、彷徨い、坐する春秋円坐伝記~

【ごあいさつ】

円坐の本拠である大阪・有無ノ一坐の坐長橋本久仁彦さんは、かつて「令和二年度円坐舞台合戦布陣図」という円坐の年間案内を綴られました。世界がコロナ禍に突入する直前のことです。  

その記事で、新潟・妙高高原で過去開催した8日間にわたる「寒立の円坐」をご紹介いただき、次のように記してくださったのが印象に残っています。

  

【…背景右手には、日本の妙高高原での8日間にわたる円坐舞台高原が広がっている。令和二年も押し詰まった12月12日に、今年の日本最大の円坐合戦舞台の幕が上がる。

東軍の公達守将菅野美和氏(所領茨城)は「未二観万葉15分間和歌集」の編纂を行った円坐歌人守将である。
このたび勅命により歴史的な日本最大規模の妙高高原円坐影舞歌合戦を担うことになった。

祖先伝来の赤兜を頂いた歌人守将は騎上端然と、菅野軍主力2万5千を率いて暁の筑波城を進発した…】

このとき橋本さんが思い描かれた「暁の筑波城(山)」から妙高山へとつながる円坐合宿が、ふたつの山とのご縁と有無ノ一坐のご協力を得て、このほど現実のものとなります。

 

前編は初夏の茨城、新緑の蒼(あお)瑞々しい筑波山
後編は晩秋の新潟、紅葉の紅(あか)に燃ゆる妙高山

【蒼の筑波・紅の妙高】と題し、5月末と10月末3泊4日ずつの円坐をひらきます。

いずれも橋本久仁彦さんに守人をつとめていただく、二部構成の耐久円坐シリーズです。

本タイトルは、前身の「寒立の円坐」でもサポートしてくださった有無ノ一坐・橋本仁美さんの発案によるもの。イベントページを飾る筑波山と妙高山の斬新なフォトコラージュ画像も仁美さんの力作です。今回の合宿でも、全編をとおして橋本久仁彦さんとともに、頼もしい存在感で坐してくださることでしょう。

「守人・橋本久仁彦と二峰を仰ぎ、彷徨い、坐する春秋円坐伝記」という副題にある“伝記”という表現には、インタビューライティングを生業にするわたしなりの思いを込めました。

伝記とは、文字どおり記録され伝えられていくもの、ノンフィクションのことです。この合宿が、事実でないことを事実であるようにつくり上げる虚構によらず、坐衆一人ひとりの赤裸々な生きざまによって生じる事実の軌跡が、折り重なっていく円坐舞台の記録作品となれば幸いです。

  

橋本さんから円坐守人の礎(いしずえ)とすべく学んだ未二観の妙(並はずれて美しく、不思議さをはらむさま)に魅せられてきたわたしにとって、「目の前の人の言葉、在りようを良し悪しの解釈なく正確に記録する」ことは、生き死にをかけた人の存在の妙に接近できる唯一の道だと思っています。もし真にその人の“尊厳”に近づけたとき、自らの心も救われるのではないか。このことは、次第に世界が曖昧になりゆく母の介護をとおしても確信する今日この頃です。

  

そうした背景から、不肖ながら自分が世話人をとつめさせていただく円坐では、いかなるバイアス(先入観や偏見)も排して場をしつらえていくことを心してまいります。

5月末の合宿日程が迫ってきていますが、ご縁あるみなさま、清々しい新緑に包まれた筑波山までどうぞお越しください。山頂から関東平野を見渡し、幕末に水戸藩より決起し尊王攘夷の闘いに散った天狗党ゆかりの筑波山神社詣のオプションもご用意しています。

【蒼(あお)の筑波・紅(あか)の妙高
〜守人・橋本久仁彦と二峰を仰ぎ、彷徨い、坐する春秋円坐伝記】

前編合宿・筑波の坐 2022年5月26日(木)〜5月29日(日)
3泊4日参加費(宿泊・食費等込み)58,000円

後編合宿・妙高の坐 2022年10月27日(木)〜10月30日(日)
3泊4日参加費(宿泊・食費等込み)68,500円

※筑波・妙高合宿の全日程通しでご参加の方は、合計金額より1万円割引となります。

※これまで菅野主催の橋本久仁彦さん講座にご参加くださった方にも割引をご用意いたします。

その他、詳しい合宿内容はお問い合わせいただいた方にご案内いたします。

お問い合わせ:
橋本仁美(有無ノ一坐)
hitomi.hashimoto918@gmail.com

世話人・菅野美和(アジャンタ)
DM:https://www.facebook.com/miwa.sugano/
または miwa.sugano39@gmail.com