円坐ひとひろ 〜 きくみるはなす五月山縁坐舞台の段

今日は、上宮天満宮のお祭り「てんじんさんの日」です。

寒い日と暖かい日が、交互にやってくる、春へと移ろう三寒四温、
毎年てんじんさんの頃は寒く、終わると段々暖かくなってきます。

 震えるほどの 暗闇に 隠れ棲む者
 剥き身で いかづちに 打たれ伏す
  吹き荒れる 火炎地獄の 焼け野原
 あま音の 轟き響く 春のさつき山

円坐ひとひろ〜きくみるはなす五月山縁坐舞台の段〜を開催します。
前回の円坐ひとひろ〜池田・音討ちの段は、古民家で開催しました。

橋本仁美さんと二人で主催し守人を務める円坐ひとひろ。
京都の鴨川、大阪の梅田、浪花の新世界、東京の上野等、
野外を中心に、突撃的な円坐舞台を開催して参りました。

今回は、五月山を登りながら各所に設ける野営舞台です。
ご縁をお待ちしています。

有無ノ一坐 松岡弘子

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池田の五月山は、
子どもたちと楽器で遊ぶために何度も登ってきました。
たくさん思い出の景色が浮かびます。

このたびの円坐ひとひろは、五月山で舞台をたちあげます。

松岡弘子さんと行うこの「円坐ひとひろ」は、
はじまるまで本当にいつもなにが起こるかわかりません。
頭で予想して考えることはいつも的外れです。

前回の池田音討ちの段が終わったあと、こんな文章を書きました。

『円坐ひとひろ〜池田音討ちの段
のとき、
見知った道や山の景色が目に入ってくるのに
入ってくるところが違った。
脳の裏っ側がこそばゆい。
目じゃないところで見ているようだった。
池田で一緒に働いた馴染みの方や、
一緒に遊んだことのある子
とも偶然会えたけど
会ってるのに会ってないような。
なんか不思議な会い方だった。
「死んだあとに会う会い方してるんちゃう?」
そんな話が出た。
円坐、影舞をすると、
居る場所と居る人が思い出みたいになる』

・・

円坐ひとひろはいままであちこちの日常の一角で
円坐・影舞をしてきましたが、その舞台は
眠りから目が醒めた瞬間の
まだ「私」が起きて居なくて世界の見え方が
固定されていないときと似ています。

しばらくすると「私」がPCのように起動して働きはじめるので、
聞けていた音も消え景色も見えなくなりますが、
影舞のはからいのな動きを観ている間だけは
「私」から離れて
目が醒めた瞬間のようにそのままの音と景色を
ダイレクトに受け取れます。

「私」は、本当はあなたのことがわからないのに、
あなたと会ったと思いこむために、
やりとりし切れていない部分を「私」の予想で埋めて
自分の中でつじつまを合わせて
あなたと会ったと錯覚させます。

だとしたら、舞台よりも日常のほうが幻想ですね。
この事実がとても面白いです。

舞台と日常を行き来しながら、
それぞれの思い出の場所から、思い思いに語り合いながら
五月山の春を感じつつ、一体どこにどう向かっていくかはわかりませんが
円坐ひとひろの舞台をみなさまと進めてゆきます。
どうぞ、ご参加をお待ちしています。

有無ノ一坐
橋本仁美

< 円坐ひとひろ 〜 きくみるはなす五月山縁坐舞台の段 >

日時:2023年3月19日(日)  10時〜17時

場所:大阪府池田市 五月山

守人:有無ノ一坐 松岡弘子 橋本仁美

会費:一万円

持ち物:お弁当・水筒・歩きやすい靴

申込soumon.enza@gmail.com 松岡
   hitomi.hashimoto918@gmail.com 橋本