「ただいま、おかえり」「居る・会う・話す 円坐舞台」福岡県福津市津屋崎
「関ヶ原古戦場円坐2023」を終えて今大阪に戻りました。
明日火曜日は19時から影舞山月記クラスがあります。
あさって20日水曜日は、福岡県の玄界灘に面する港町、津屋崎で11時より有無ノ一坐の円坐舞台が開催されます。
主催してくださるのはかつて津屋崎千軒と呼ばれた古き良き古民家の漁師町に住む
金氣穂乃香さん、都郷なびさんのお二人です。
以下にお二人の言葉を掲げます。
この世の名残りの旅の一坐、九州津屋崎にての一坐建立、謹んでご案内申し上げます。
有無ノ一坐 橋本久仁彦
◇◇◇
厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
津屋崎での日々を過ごしながら、いつの間にか月日は流れ、
自分自身の境地、まわりの環境、人間関係と色んなことが変化しました。
そして今もなお、その移ろいの中に身を任せています。
そのただ中で巡り会うさまざまな機会の中でも、二年前に藍の家で開かれた有無の一坐・橋本久仁彦さん、橋本仁美さんによる
「きく・みる・はなす円坐舞台」は印象に残るものでした。
参加者は丸く円になって坐り、各々が今の気持ちに耳を澄ませ、湧いてきた言葉を話していくのですが、
それぞれの想いが共鳴するように、いつの間にか場が一つのまとまりとなって立ち上がる瞬間がありました。
そして有無の一坐の対話の一つの形として「影舞」があります。
二人で向き合い、人差し指と人差し指が触れた時、舞となって表現されます。
私とあなたで真剣に向き合う時、初めと終わりの礼はより心のこもるものとなりました。
実生活では、社会人として生きていく中で、戸惑うことがあります。
円坐舞台での体験はお守りのような存在として心に残り、励ましとなっています。
金氣穂乃香
円を一緒に囲む人の声、眼差し、言葉がしずくのように心に落ち、私は私自身と話すように言葉を置く。
心の奥深く、意識することもできずにいた気持ちと出合う時間、それが私にとって円坐です。
大切に想う方と一緒にこの時間を過ごせると有難いです。
都郷なび
遠く大阪より、有無の一坐・橋本久仁彦さん、橋本仁美さん、松岡弘子さんを迎えて、
津屋崎で二回目となる円坐舞台を開きます。
この場この時だけの貴重な時間になることと思います。この機会をご一緒できれば幸いです。
「ただいま、おかえり」
日時:2023年9月20日(水) 11:00〜17:00
集合場所: 海のほとり 玉乃井 (福津市津屋崎四丁目1-13)
持ち物: 飲み物、弁当
■弁当注文できます。ご希望の方はご連絡ください。
津屋崎で円坐を開いてから約2年の月日が流れました。
お元気でしたか?
各々の2年間やその時浮かび上がってくることを言葉にし、
流れの中で津屋崎の氏神様、波折宮やお観音様で影舞を奉納できたらと思っています。
*18:00〜21:00 橋本さんたちと夕食をご一緒します。ご希望の方は事務局までご連絡ください。
「居る・会う・話す 円坐舞台」
日時: 2023年9月21日(木) 10:00 〜 17:00
場所: 海のほとり 玉乃井 (福津市津屋崎四丁目1-13)
料金: お気持ちをお包みください
定員: 10名
持ち物: 飲み物、弁当
■弁当注文できます。ご希望の方はご連絡ください。
*17:00〜19:00 橋本さんたちと夕食をご一緒します。ご希望の方は事務局までご連絡ください。
《 申込方法 》
①名前 ②住所 ③連絡先(電話番号、メールアドレス)④参加希望日 ⑤弁当注文の要不要 ⑥夕食参加の可否
をご記入の上、honoka@kurashino-tonya.net (金氣穂乃香)までご連絡ください。
《 事務局 》 都郷なび 金氣穂乃香
【橋本久仁彦(はしもとくにひこ)】
1958年大阪市生まれ。
大学卒業後は高校教師となり、アメリカの心理学者カール・ロジャーズが提唱したパーソン・センタード・アプローチに基づく「教えない授業」を10年間実践する。
その後アメリカやインドを遊学し、人間同士の情緒的なつながりや一体感とともに発展する有機的な組織作りと、
エネルギーの枯渇しない自発的で創造的なコミュニティの建設に関心を持ち続けている。
1990年より龍谷大学学生相談室カウンセラー。
様々な集団を対象とした非構成的エンカウンターグループを行う。
2001年12月に龍谷大学を退職、プレイバックシアタープロデュースを立ち上げ、
プレイバックシアター、エンカウンターグループ(円坐)、サイコドラマ、ファミリー・コンステレーション、
コンテンポラリーダンスなどフィールド(舞台)に生じる磁場を用いた欧米のアプローチの研究と実践を積み重ねるも、10年間の活動を終え、その看板を下ろす。
生涯を通じて手掛けてきたミニカウンセリングは位相を進めて「未二観」となり、エンカウンターグループは「円坐」となり、
縁坐舞台も「縁起の坐舞台」と成って様式が整い、生死・顕幽の境を超えて不生不滅の景色を展望する三つの終の仕事となった。
仲間も変遷し、この頃は生死を共にする有縁の仲間(一味)と地方へ出稽古に出ることが楽しみ。毎日がこの世の名残りの道行である。
高野山大学スピリチュアルケアコース講師。
円坐守人。影舞人。口承即興〜円坐影舞「有無ノ一坐」坐長。
「有無ノ一坐」webサイト
https://umunoichiza.link/
【橋本仁美(はしもとひとみ)】
1986年生まれ。
20代は“目的をもたない生命体的集団”「フェンスワークス」のスタッフとして9年活動。
円坐をはじめとする非構成的な場を企画・運営するかたわら、
バンド活動、ミニライブ、ジャンベレッスンを開催。
30代は高知県四万十町に移住し派遣事業会社で2年勤めながら、
廃校を利用したカフェの運営や、道の駅の販売業務、カヌーツアーガイドの施設での業務等を経験。
暮らすという形では都会も実家も全く出たことのなかった自分にとっては
未知の経験ばかりでひどい精神状態となったときもあったが
四万十の心ある方々に助けられ、その懐の深さあたたかさを感じながらなんとか生きる。
2020年7月に大阪にもどり口承即興円坐影舞「有無ノ一坐」のメンバーに加わり活動しながら
池田市にあるオルタナティブスクールにて親子クラスと小学部対象の特別クラス講師(音楽/円坐)を担当、およびスタッフ研修として円坐を定期開催。
自身のうぬぼれや野心から可能性を求めて飛び出し一巡した結果
できると思っていたものは実際にはなにもなかったことを知り、
それと同時にもといた場所、頼りにしていたものも崩壊し、
なにもなくなったところに、円坐と音楽だけは残っていたことを自覚すると、
それまでの社会的なものへの所属欲求や見栄・劣等感による執着心が
しだいに薄れ、円坐舞台の道に一点集中するようになった。
数年前のゆるく楽しい場づくりをしていた頃に比べると、
現在は幾分か鋭度の高い場づくりをおこなうようになってきている。
【松岡弘子(まつおかひろこ)】
1966年8月15日大阪市生まれ
三人の子どもの子育て中に地元の保育園の保護者会会長をしていたときに、園と共催事業として、保護者も保育士も調理師も園長も対等にひとりの人間として語れ
る場を模索しながら、プレイバックシアター公演をしている劇団を関西で捜していて、橋本久仁彦氏と出会いました。その後、仕事帰りに大阪市内に通い、12年間ミニ
カウンセリングのクラスに通い、非構成のファシリテータートレーニングクラスを受講し、地元のキャンプ場や絵本文庫の古民家でグループを主宰。橋本久仁彦氏を講
師に、プレイバックシアターのコアトレーニングクラスを主催し、地元のお母さん達を中心に「まざぁ・りぃふ」というカンパニーを立ち上げ、美容院や老人ホームなど
での公演や市民講座などの連続講座も開催してきました。「シアター・ザ・フェンス」に入団し、その後「坐・フェンス」、そして、現在「有無ノ一坐」のメンバーとし
て、円坐やきくみるはなす縁坐舞台の活動を主軸に、各地で、円坐やふるさと円坐街道を主催し、未二観玉手箱という名で在野にて個人もしくは親子などペアで未二観も
おこなっています。
【 参考資料 】
(2年前に開いた会の案内文)
きくみるはなす円坐舞台
--津屋崎の声に耳を澄ませて--
とき:2021年11月3日(水・祝)、4日(木)
時間:10時〜16時(両日とも)
場所:津屋崎千軒民俗館 藍の家 二階
定員:10名
料金:福津市内の方15,000円、市外の方30,000円
1日のみの場合10,000円(市内)、20,000円(市外)
※基本的には両日参加できる方を集っています。
1日だけの参加希望の方は、事務局にお問い合わせください。
※参加費に昼食代は含まれていません
申込:①名前②住所③連絡先(電話番号、メールアドレス)をご記入の上、 togo@tanenoki.netにご連絡ください。
支払い方法:事前振込みをお願いしています。
詳細はお申込みしていただいた方に個別にご案内します。
主催、問い合わせ先: 紡ぎ屋(都郷)
共催:西岡望(クロ)、山口覚
橋本久仁彦さん、仁美さんを招いてきくみるはなす円坐舞台を開きます。
目的に向かうのではなく、円になって座り、溢れ出てくる言葉や気持ちに心を向ける時間です。
津屋崎に暮らさせてもらい、12年の月日が経ちました。いろんな方の力をお借りして生活を営み、心に想うことを少しずつ形にできています。
同時に、まだまだできているとは言えないとも感じます。まちの方と一緒に過ごすと、「お陰さま」という気持ちを随所に感じ、
生かされていることの感謝が常に心にあることに気づかされます。
まちの方が大事にしてきた考え方や生き方を知り、咀嚼し、受け取りたい。そこには、失ってはいけない文化があると思うのです。
それを具体的にどうやって受け取ればいいのかわからぬまま時が過ぎていましたが、転機が訪れました。
今年の6月に博多で行われた円坐舞台という時間を過ごし、人と出会うことや話を聞くことがどういうことかを守人の橋本久仁彦さん、仁美さんの眼差し、背中、言葉か
ら感じ取りました。
津屋崎で円坐舞台を開けば、きっと溢れ出てくる何かに出会えるはず。
津屋崎の方はもちろん、津屋崎の外で暮らす方の力もお借りして場を作っていきたいと思います。
少し肌寒さを感じる季節の開催ですが、いつもと変わらぬ時間がここには流れています。よかったらお越しください。