第44回 ふるさと相聞茶堂

今月のふるさと相聞茶堂のご案内です。

< 第44回 ふるさと相聞茶堂 >

・日程:2025年11月27日 木曜日
・時間:13時半~16時半
・住所:高槻市芥川公民館 和室
・内容:円坐・影舞・未二観 等
・守人:松岡 弘子
・参会費:3,000円
・申込::soumon.enza@gmail.com 松岡
・有無ノ一坐https://umunoichiza.link/

前回の10月のふるさと相聞茶堂は義母が参加し川浪さんと三人の円坐となりました。
義母の生まれ育ったのは、萩の漁村です。

その集落は玉江浦と言って、最初は五人ぐらいで開拓してできた漁村だったそうで、最初に開拓した五人の中の一人が、義母の曾祖父だったのだそうです。

ところが義母の曾祖母は早くに亡くなってしまい、後妻さんとして馬関(今の下関)から娘と孫を連れてお嫁に来た義理の「ひいおばあちゃん」に義母は、身の回りの世話をしてもらい可愛いがられたそうで、大変懐いていたそうです。

このことは、わたしも最近まで全く知りませんでした。わたしが出会った頃の義父母は、義兄やその仲間達のために他の親御さん達と共に施設を作るため日々勉強し、お父さんたちは毎週末うちの事務所の2階に集まって、話し合いを重ねていました。

施設ができる前もできた後もずっと忙しかったので、萩の昔の話は、毎年お墓参りに帰ったときの話ぐらいしか聞いたことがありませんでした。

ところが、ここ数年、義母は頻繁に漁師になった幼なじみのことや、漁師になるため若者達が青年宿で生活し学んでた様子や、延縄漁の和船で甘鯛を採りに出かけ李ラインを越え拿捕され帰って来なかった何人もの集落のお父さん達や若者のこと、いろんなことを思い出しては、笑ったり、怒ったり、頻繁に話をするようになりました。

そして、文久(江戸時代末)生まれの血のつながっていない「ひいおばあちゃん」も頻繁に登場するようになりました。

96歳文久の生まれ。
背が高くて、美人で、
髪はふっさふさ、真っ白。

もともと馬関の旅館の娘で、お喋りがうまく、かつて坂本龍馬たちも泊まった旅人宿だったため、話題も豊富で、萩の玉江浦ではたちまち人気者になったそうです。

そのため近所のおじいちゃんおばあちゃんが毎日御茶菓子を持って家に話しに来てたので、当時玉江の家は集会所になっていたそうです。

六人姉妹の長女である義母は家に集まる近所の人たちにお茶を出すのが毎日の日課だったそうで、きっと少女時代の光景が、そのまま萩の玉江浦の風景に焼きついているのでしょう、

毎回新鮮に、しかも初めて話すように、義母は語り起こします。
そんな義母が、大変お世話になった川浪さんとふるさと相聞茶堂で再会しました。

その後も何度かご一緒させていただいているのですが、毎回「もう何十年ぶりの再会やわ」と言って、義母は川浪さんの手をとり、ぎゅーっと握って、満面の笑みで喜ぶのです。

おたがい生まれ育った時代ノ萩や長崎が時空を越え人間味あふれる風景となって変化し、みるみる元気になってゆく様子に驚かされます。生まれ育った環境や文化、価値観も全然ちがうのに、人って本当に不思議です。

今月のふるさと相聞茶堂は11月27日木曜日です。もしよければ、ご縁をお待ちしております。

有無ノ一坐 松岡弘子