蝦夷地開拓・轟の円坐舞台

ご挨拶
「人間関係」その只中を懸命に生きる、このライブ感。
そこに身を投じれば、道なき処にも、道が拓かれて行くという不思議。

他者といるとき、僕には相手の言葉が、音楽や芝居の台詞を聴くかのように耳に入って来ることが、よくあります。相手の立ち振る舞いなんかは、まるでそれが、映画や舞台上でなされている所作であるかのように、目に映ります。

目の前で織りなされる、その人ならではの息遣いや眼差しは、世界中どこを探しても他には在りません。その人にしか表すことのできない音の響きにふれる瞬間、僕は、まるで体中が脈打ち、体温が上がるかのような心地を覚えます。

何をどのように返そうかと、時にはどきどきふるえながらも、既に自ずと込み上げてきている言葉たちを、こちらからも相手との間に差し出します。そうして言葉を双方向に交わし合うことで、両者の間に存在する「関係性」が熱量を増し始め、その成り行きを辿って行くことになるのです。

それはまさにライブさながらであり、この「自分」という楽器を響かせて互いに相手との即興セッションを交わしている、そんな表現がしっくり行くように感じます。

暮らしの中では、先の見えない状況に思い悩み、過ぎ去ったことに囚われては落ち込むこともしばしばありますが、相手と向かい合い、夢中でかかわり合っている最中は、それらすべて吹き飛んでしまっていることにも驚きます。

僕にとって、自分が今、本当に生きていると思えるような瞬間というのは、他者と全力でかかわり合うライブ的な瞬間にこそ実現するのです。

そして、そういう土壇場に直面すれば、手前で築こうとしていた如何なる思惑や取り計らいも一度は全てひっくり返されます。自分たちにとって最も重要な向かうべき道というものは、結局のところは、いつも向こうの方から自ずと現れて来るのだというふうに、今では確信しています。

円坐は僕にとって、目の前の相手と言葉を交わし合える関係を通して広がる世界を、どこまでも成るがままにふるわせて行ける、スリル満点のライブステージです。

僕はギター弾きで歌も歌いますが、今回、初めてタッグを組んで守人を務めて頂く橋本仁美さんも、奇しくも音楽に傾倒するパーカッショニストで在られます。話を持ち掛けた当初から、身を乗り出すようにしてご自身の音(存在)を打ち返し、まさにセッションをするかのような熱さで、これまでの運びもご一緒して下さいました。

共に立ち上げる円坐という舞台にあっては、坐衆たちの間で相互に奏でられる言葉たち、その一つ一つの音の響きに目を見張り、耳を澄ましては、身を投じて参ろうと思います。

そしてなんと、今回は又とない機会に恵まれ、お隣の当麻町は「ピザハウスココペリ」さんで開催される「Junnos」さんのスペシャルライブにて、オープニングアクトを務めさせてもらえるご縁を頂きました。円坐の後には有志の方で乗り合わせ、当麻町へ向かいます。

円坐を仕切った守人ふたりが、その足でギターとジャンベを手に取り、どのようなパフォーマンスを披露するのかも、またひとつ今回ならではの見所です。

鷹栖での暮らしも、10年目。
北海道の短い夏に面白きこと轟かせ、思いがけず又こうして拓かれて行く一足一足に想いを馳せては、「蝦夷地開拓」と謳いました。

ご一緒いただける方とのご縁を、心よりお待ち申し上げております。

湯本殉輝 (じュんき)


* * *


大阪で活動しております、有無ノ一坐の橋本仁美と申します。
湯本殉輝さんとは一昨年冬の妙高で出会い、1週間の円坐をともにし、
このたび円坐守人のお誘いを受け円坐舞台をご一緒させていただく運びとなりました。
くしくも、音楽、子どもの自由な在り方を目指す教育の場、そして円坐を生きる道と決めた経緯をもつ、私自身の来し方と非常に重なりが多い方です。

自分にとっての音楽を突き詰めるほどに
人間関係の本質と違わぬ!とひしひし感じるこの身としては、
同じように人間関係をライブだと語る殉輝さんと円坐できることがとても嬉しく、
また一体どんな舞台が待っているのかと今から楽しみでなりません。

同時に、守人をご一緒するということは
殉輝さんの生き様と真っ向から向かい合うことであり、
重なりが多いゆえにこちらの生き方も間違いなく照らされ
問い直されることになるのだろう!と身が引き締まる思いで臨みます。
私たち円坐の守人は、ふだん何気なく聞き流されるかすかな旋律に耳を傾けます。
心ここにあらずと忙しくして聞き逃してしまう声と言葉に
微力ながら精一杯耳を傾け、ふれ、歌うがごとく辿り返します。

ひとたび辿られた言葉は、
それまでただ意味を伝えていただけのものだったところから、
生き様と魂を乗せて彼方から届く言霊(うた)になります。

辿り辿られ目醒めるにつれ、私たちは互いをスポットライトのように照らし合い、かくして日常は舞台となります。

1泊二日の円坐を終えたあとには、舞台の熱冷めやらぬまま次の舞台(ライブ)へとなだれ込み!
さァはじまります、蝦夷地開拓・轟の円坐舞台!
ご来場を心よりお待ちしております。

有無ノ一坐
橋本仁美

蝦夷地開拓・轟の円坐舞台



【開催概要】
●演題 :
「蝦夷地開拓・轟の円坐舞台」
●日程 / 会費 :
7月23日(土)12:30 ― 24日(日)16:30
◎舞台〈鷹栖〉:
【23日】 13:00 ― 21:00 (夕食を挟む)
【24日】 8:00 ― 16:00 (昼食を挟む)
各回 : 8,000円
宿泊 : 5,000円 (3食付き)
※ 23日のみの単発参加も受付いたします。
◎舞台〈当麻〉:
【24日】 18:00 ― 20:00 (Junnos LIVE)
20:00 ― (アフターパーティー)
LIVE : 2,500円(1drink)
アフターパーティー : 1,000円
※ 日帰りでの参加や鷹栖だけの参加など、参加の仕方は多少なりの調整も可能です。お気軽にまずはご相談くださいませ。

●主催・守人 :
橋本仁美 湯本殉輝
●演目 :
円坐 影舞 音楽LIVE
●会場・宿泊 :
北海道上川郡鷹栖町16線8号 の お家
※ 部屋数に限りがあるため、宿泊は男女別の大部屋となります。
●定員 :
3 - 5名 程度
●問合せ/申込み :
湯本 殉輝 (じュんき)
※ FBメッセージ
junki.ymt@gmail.com
① タイトル「蝦夷地開拓・轟の円坐舞台」
② 氏名 (ふりがな)
③ 性別
④ 年齢
⑤ ご住所
⑥ 電話番号
⑦ メールアドレス(連絡の繋がりやすいもの)
⑧ 会場までの交通手段
⑨ アレルギー等 食べられないもの
⑩ 参加動機やご相談など。特に初めましての方は、一言メッセージを頂ければ有難いです。
その他の詳細については、問合せ・申込み頂いた方と追って随時やりとりさせて頂きます。