中野方円坐守人稲妻稽古

よく見れば「円坐」は、坐衆の姿以外何も形はなく透明です。
「円」はそれ自体で完全であり唯一です。
ゆえに「有無の一坐」とも名のります。

この断片的で無力な「私」は、まるでこの世という舞台に映り込んで揺れ動く小さな影絵のようです。
我々の短い一生の営みは、姿の見えぬ太陽に照らされた月の光のような
見かけの影であるということでしょうか。

お蔭様という言葉をすでに持っている我々は、いったい何者なのでしょうか。

中野方円坐守人稲妻稽古守人  橋本久仁彦

*円坐という詩・円坐守人という生き方~守人の里「中野方」円坐守人稲妻稽古


*暮らしの中で円坐守人の仕切りや仕事をする方々のための集中クラス・道場です。
 伸びゆく稲穂に見守られながらの守人稽古ですので「稲妻稽古」と名乗ります。

* 日程
  6月25~27日
  8月20~22日
 10月22~24日

*参加費 各回 4万9千円 (研修・宿泊・食事込み)
*募集人員 5名。

【アクセス】
*電車の場合 : JR恵那駅(名古屋駅より約1時間) ⇒ バス恵那駅→中野方中切
(「中野方中切」バス停まで車でお迎えに上がります。会場まで3分)
*車の場合 : 中央道恵那インター下車 そこから会場まで約25分

<お申込み・お問合せ>
 アドレス:megumi_natural@yahoo.co.jp  ( 暮らしの宿 ときのうた 長江 )

以下の内容をメールにてお送りください。

1. タイトル(円坐守人稲妻稽古)
2.参加ご希望の日程
3.お名前
4.年齢 
5.住所
6.携帯電話番号
7.会場までの交通手段
8.食べられないもの・苦手な食べもの
9.その他 お一言

★「円坐守人稲妻稽古」は、私の営む“暮らしの宿ときのうた”にてはじまりました。
しかしながら、昨年は開催を全うすることができませんでした。
今年こそはじっくりと腰を据えて稽古に励みたいと、
再び橋本久仁彦師に開催のお願いを致しました。

では、なぜ私が円坐守人の稽古をしたいのか?
そこには、「命を全うしたい=往生したい」という願いが根本にあります。

川の大きな流れというのは変えることはできません。
せいぜい石を置いて小さな渦をつくることくらい?

ダムを造ったところで、
結局のところ水は上から下へ流れ、地形を辿り、海へ流れ込む。
人の世・人生もそんなものじゃないかと私は思うのです。

どれだけあがいてみたところで、
結局のところ運ばれるべきタイミングに、運ばれるべき場所へ運ばれる。
そうしたイメージはこれまでに私の中で少しずつ発酵してきました。

諦念ともみえるその思いは、「命を全うする」という積極的な意志に
馴染まないと思われるかもしれません。
しかし私にとって「命を全うする」ということは、
できる限り余計な執着を手放しつつ大いなる流れに則り、
己に降りかかってくるものを受け入れていくことです。

ただ、そのことと「わたし」という主体性を発揮していくことは同居できるのだ、
ということは、私にとって昨年の稽古の中での大きな発見でもありました。

「円坐」は他者と対峙し、ひいては自身と対峙することになります。
円坐は、私にとって坐を共にする同志と、曇りなき視界を拓き、在りようを見つめる
大切な場となりつつあります。

この混迷の時代に周りの環境に左右されることなく、地に足をつけて生きていこうと願いつつ、
志を共にしていただける方々のご参集を、心よりお待ち申し上げます。

暮らしの宿ときのうた 長江賢太郎(けんけん)