イヴイヴ円坐2023
12月24日 第五回 イヴイヴ円坐のご案内です。
イヴイヴはクリスマスイヴの前日12月23日のことを指しますが、
イヴはもともとevening(夜)という意味なので、本来は
イエス・キリストが生まれた日の夜ということになります。
もうひとつ別のイヴ。イヴはイヴでも「アダムとイヴ」のイヴは、
エヴァともいうそうで、chavah「息」とかchayah「生きる」という
言葉がもともとの名前の語源だそうです。
ユダヤ教にもキリスト教にもイスラム教にもイヴは存在しますが、
大地の祖母神というより、疎まれ追放された存在で、
もとの名前の由来からはかけ離れた者になってしまっているのは
なぜなのか、日々考えています。
世界各地の戦争の報道を見ていて、一般人を人質にするだけではなく、
関係のない子どもまで撃たれて死んでいく悲惨な映像が
生活に入ってきて、非常に怒りと痛みを覚えます。
嫌な相手を目の前から追放しても、永遠に悲しいのは、
対岸の火事にしてしまった自身の精神構造にもともとの原因があります。
円坐を避け、肝心な相手と会わないのは、その人の人生と向き合うと、
結局自分の人生と向き合うことになってしまうからです。
関係のないたとえば専門職の人に話をしてすっきりさせるのは、
その相手を避け続け無視してきた事実を消すアリバイにもなりかねません。
円坐は、誰とでも坐ります。決まった刻限から刻限まで、共に居つづけます。
自分がパワーを持ち過ぎるといけないから誰かをサポートして
後ろに引くのではなく、人に向かってあらたな未踏の関係を築き、
更に、自分の意志でその先へ一歩一歩踏み出していくのが、
円坐守人の姿であって、人間関係を促進させるために
みずから姿を消したり邪魔な存在を消し去ったりするのは、まったく違います。
エデンの園から追放された「イヴ」というのは他人事ではなく、
この自分自身の事だと目が覚めていないといけないのではないかと、
いま、考え始めています。
先日有無ノ一坐は、今西道子さん主催、道にゆきくれし円坐〜第七回に
呼ばれて千葉県東金市へ参りました。その翌日、老人ホーム「エルピス」にて
円坐をさせていただきました。
天国でした。衝撃でした。あれから、自分と父との関係や歳を重ねた母
との関係そして義父母との事も、もっと大きくひろく考えるようになりました。
特定の個人的関係というよりも、なにか大きな時間の関係というか、そんななにかです。
相手のことを考えていると自分のことを考えることができないのは、
相手の事を真剣に考えているとき、損得抜きで相手のいる世界を
感じ考えているからだという事実にたどり着きました。
それが、自分と向き合うという事だからです。
このたび12月24日クリスマスイヴに、人間関係の伊吹、
生きる「イヴイヴ円坐」を開催いたします。
橋本悠と松岡弘子が守人を務めます。ご縁をお待ちしています。
松岡弘子
第5回イヴイヴ円坐のご案内です。
イヴイヴ円坐は私が初めて守人として座ることになった円坐です。
早いものでもう5回目なのが少し信じられません。
今思うとあっという間の5年間のように感じますが、
思い返してみると色々な出会いがありました。
最初こそ初めて守人をやる円坐という気持ちが強かったのですが、
月日が流れ何度か開催するうちに年末ということも相まって、
今ではその年に経験し感じたことの総決算。
そして次の年に目指したいことのスタートラインになっている円坐だと感じます。
私が一番最初に円坐で感じた人間関係、円坐の魅力とは。
限定的な場であったとしても本心のやり取りや言葉という
しがらみから離れた純粋な気持ち同士の(接触、接近)のような
感触の出会い。さらにそこから先の否定しようのない
ある種の信頼関係というものが〝人間にとって非常に楽しく充実した瞬間”
であるのでそれを目指すのだというものでした。
〝人間にとって非常に楽しく充実した瞬間”と感じたのは
円坐以前に私が舞台役者をしていた時に、たとえ台本通りでも
キャラクターのセリフに自分自身の生身の感情や信念を乗せてぶつけ合うことで、
実際にそういう人間と出会い関係を育み自分自身の一つの決着に向かう
人生の面白さを虚構の中ででも実感として持っていたからです。
そしてそういう激しい感情や人生に向ける熱量というものは、
現実世界ではどことなく疎まれ表に出しすぎてはいけないものなのだと
当時思っていました。
だから舞台や映画が存在し、嘘という前提で許される中で
それを実演し観た人は内々に感じたものを確認し楽しむのだと。
なので初めて円坐に触れた時は、どこまでも真面目に真っ直ぐに
自分の人生を全面に押し出して関係を織り成していくということが、
実感としてそれが素晴らしいものだと知っていながらどこか躊躇
してしまうところがありました。
5年経った今円坐に対して思うことは、
人と出会うことは躊躇する必要の無いほど素晴らしいのは分かったが、
しかし対話すること分かりあうこと尊重し合うこと
お互いに存在することにどれほどの価値と可能性があるのか、
そしてそれを否定した時に何が待っているのかということです。
私は他人の存在を否定すると、一瞬だけ煩わしさが消えそれと引き換えに
周りの世界に置いて行かれ孤独と破滅が待っていると思っています。
スケールの違いはあれど現実から安直に楽になろうとして
1人で塞ぎ込んで窒息していく人をよく見てきました。
それとは逆に現実にありのままの自分で立ち向かう人には、
生きるにしろ死ぬにしろとても楽しそうで鮮やかで
自分の人生と言えるものを送っているように思えます。
そしてそういう人同士が自分の人生を全面に出して出会っていくなら、
それは映画や舞台のように華やかでしかも虚構ではない時間に育っていくだろうと確信しています。
今年のこのイヴイヴ円坐は、
私個人のみならず皆さんにとっても何か新たなスタートラインになることも願って臨みたいと思います。
今年も残り少ないですが、どうぞ目一杯よろしくお願い致します。
橋本悠
<< イヴイヴ円坐2023 >>
日時:2023年 12月24日 (日) 10〜17時
場所:大阪市西区千代崎
会費:一万円
守人:松岡弘子 橋本悠
申込:soumon.enza@gmail.com 松岡弘子
kagemai@au.com 橋本悠
昼食:お昼は喫茶リエを開店していただきます。
軽食やお飲み物等のメニューもあります。
各自昼食をご持参いただいても OKです!