泉の相聞円坐 @鳥取県米子市
このたび新年一月、山陰屈指の名湯「皆生温泉」にて泉の相聞円坐を開催いたします。
「出雲国風土記」の国引き神話で皆生は、引かれた「綱」(弓ヶ浜)の終点として、出雲国から魂が泡となって流れ出て、皆生海岸に帰ってくるという、ヨミガエリの地としても古から知られる。
皆生温泉は、海から湧き出る泉の如く塩泉の湯です。
ヨミガエリのヨミとは黄泉(よみ)とも書き、この黄泉(こうせん)は本当かどうかはわかりませんが、古代より死者のいく地下の世界ともいわれています。
「ゲゲゲの鬼太郎」の生みの親、水木しげるのふるさととして知られる境港から、皆生までの間には、弓状の海岸が続いていてその名も弓ヶ浜海岸といいます。この弓とは、ヨミのことだとも、言われています。
13年前の一月、父親代わりだった叔父が、突然、旅先の雪の皆生で亡くなりました。
それ以来、遠く旅に出たまま帰らない叔父を思うとさびしい気持ちがありましたが、13年の月日を経ていつの間にか、いつもすぐそばにいる存在へと変わっていました。
それも、円坐やこれまで様々なシーンで、真剣にかかわりあった方々のおかげです。
特に「関ケ原古戦場円坐」や「阿波国 阿南西方ふるさと円坐街道〜人生対談 自然スクールトエック代表伊勢達郎氏×有無ノ一坐坐長橋本久仁彦」そして「パンドラ円坐 医と戦争」では、すぐそばで、自分自身の在り方を、ずっと熱く見る(睨んでいる)叔父のまなざしを感じ続けています。
そうして、とても寒く寂しい場所だった皆生が、お浄土のような、どこか明るく懐かしい場所となりつつあり、ようやく皆生で円坐しようと思うようになりました。
お葬式や法事というよりも、お祝いごとのような、どこか祝言めいた兆しです。
もしよければ、新年を迎える一月、眼前には日本海がひろがる山陰の皆生温泉にて「泉の相聞円坐」どうぞご一緒ください。
ご縁を心よりお待ちしております。
有無ノ一坐 松岡弘子
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2026年初頭の1月14日と15日に「泉の相聞円坐@鳥取県米子市」を開催する運びとなりました。「皆で生きる」と記す皆生(かいけ)温泉で円坐舞台を執り行います。
現在67歳の僕は、円影未二の芸能者として日本各地への円坐街道を歩き続けています。
日々肉体は老いていくはずですが、精神は自分が若かった頃よりも随分若返っています。
それは円坐の「球体の時空間」を十分経験された方々にとっては自明のことでしょう。
円坐という球体の時空間の本質は「面影」にあります。
面影は、かかわりあった人々との間にあらわれ、我々の人生に働きかけます。
面影の働きは、「あなたとかかわりあう」という全体的で普遍的な領域に思い切って踏み出し、他者との実存的なかかわりあいを生きることによって認識することができます。
しかし、直接対峙せずに理論や技法を使用して操作的にかかわる態度の中に、生きた面影があらわれることはありません。
生きた面影はこちらから操作できず、面影の方から自然にあらわれて来るものだからです。
円坐のかかわりあいの中にあらわれる生きた面影は、我々に新しい「人生の開け」をもたらし、新鮮な未知の冒険に招きます。
人生の新しい開けは、まったく「未知」であるにもかかわらず、そこが同時に「あえて往くべき本当の道筋」であるという直観をともないます。
それは、いわば「未知のふるさとへ戻る懐かしさ」と表現できるような、論理的には矛盾する不思議な生命感覚をともなう冒険の旅です。
面影に出会い、面影とかかわりあって始まる未知の経験への開けと冒険の旅の道行きを「相聞円坐」と呼んでいます。
この相聞円坐を、67歳の僕は特に同年代以上の方々や、病気や障害、戦争などで余命や生きる領域が限られている方々と分かち合いたいと思っています。
面影とともに開かれた新しい人生は、それが未知ゆえに飽きることが不可能な生きる面白さの醍醐味があり、しかも全身と全霊で未知に向かい合って初めて知る「全体」への信頼と安心があるからです。
「面影とともに開かれた新しい人生」を別の角度から見れば、そこには現代世界を覆う個人主義と他者への操作性を正面から貫き、実存的なかかわりあいを創造して生きる自由な精神的存在が立っています。
松岡弘子が案内の言葉でふれている叔父上は、まぎれもなくそのような自由な精神を生きた存在でした。
僕は生前の叔父上には一度も会ったことはないのですが、円坐での松岡弘子とのかかわりあいの中で、その臨在をはっきりと感じています。
会ったことのない叔父上の面影に見守られて、今や有無ノ一坐の代名詞でもある「ふるさと円坐街道」という唯一無二の仕事が誕生しました。
「円坐」という人間の正直で真剣なかかわりあいの中からあらわれる、生きた面影が存在感を発揮する時、円坐舞台という未知の空間への冒険を共にする得難い仲間があらわれます。
そして、あらわれた仲間たちとのかかわりあいの中に、また新たな面影が立ちあらわれ、我々を次の円坐旅に誘うのです。
来たる2026年という球体の時空間の中には、日本各地や外国への円坐旅が次々とあらわれ、近づいて来ています。
自分の人生の最期が近づいて来るのに、面影に出合う地上の「球体の旅路」は、ますます長く伸び続けていくのです。
日本海の名湯、皆生温泉の「命よみがえる球体の泉」に、面影とともに身も心も浸かりに参りましょう。
もう決して長くはない僕の人生の時間の中に、はるかな円坐道が続き、無数の未知の円坐舞台が待っています。
この心躍る円坐旅への皆様のご同道を歓迎いたします。
有無ノ一坐 橋本久仁彦


< 泉の相聞円坐 @鳥取県米子市 >
日 時:2026年 1月14日 (水) 〜15日(木)
集 合:12:30米子駅
解 散:16:30米子駅
場 所:鳥取県米子市
参会費:三万五千円
実 費:食事代・宿泊費など
守 人:橋本久仁彦 松岡弘子
申 込:soumon.enza@gmail.com 松岡
〆 切:参加申込は1月6日迄
口承即興円坐影舞未二観 有無ノ一坐
http://facebook.com/yukyuhitohiro


