有無ノ一坐2026年2月の円坐舞台ラインナップご案内
先月末、コーヒーマスター橋本悠による「円坐カフェ〝猫のいる喫茶店“」がスタートしました。
橋本悠がコーヒーを淹れながら、自分が半生を懸けた演劇よりも面白い「円坐というリアルな人間関係の発見」を語ります。
今日は、「高槻相聞茶堂」に一度参加されたことのある隣町の女性が店に来られて、「今までの人生で、傾聴や共感や対話など、コミュニケーションの研修をいっぱい受けて来て資格も取ったけど、実はずーっと違和感があった」という話から新鮮な探求と創造の時間になりました。
彼女とのご縁がつながったのは、我々と同じ千代崎町の住人、石原宣夫さんを通じてでした。
僕より11歳年上の石原さんは、地元の誰もが敬慕する「本物の侠客」の一人です。
大阪市を説き伏せて、地元を流れる木津川の支流の、鉄の堤防しかなかった殺風景な川沿いに、一年を通して季節の花々が咲き誇り、エビやメダカが遊ぶ緑地帯を作り上げ、アゲハチョウの羽化まで成功させた石原さん。
以前、ご自分が出演された関西テレビの『隣の人間国宝』に「きくみるはなす縁坐舞台」を推薦してくださった方でもあります。
喫茶リエのすぐ隣には、娘の人生とともに育った大きな柿の木があります。
娘が幼い頃小さな鉢に植えた一粒の柿の種がこの柿の木の歴史の始まりです。
鉢を破って根を張り、道路を覆って枝を広げ、通る人が木陰で休む憩いの木になりました。
ある時、道路にタイルを貼るから木を処分しろと大阪市に言われましたが、下請けのタイル職人さんと交渉してしぶとく生き残った娘の柿の木は、石原さんが先日剪定して下さってスマートになり、今年は特にたくさんの柿の実を実らせています。
石原さんの生活と行動を通じて、地元千代崎町の我々の生活や文化は確実に豊かになっています。
石原さんは、生活そのものが常に円坐のやりとりで出来ているような人物です。
自分が考えたことはただちに行動に移し、かかわりあって結果を出します。
あるとき地元の飲み屋さんで、娘の仁美が、「円坐ってなんですか?」という質問を受けて返答に困ったとき、石原さんが横から一言、「円坐は人生劇場や!!」と一言で伝え切って痛快であったと聞きました。
「円坐舞台」という、人間同士の直接的なかかわりあいが生み出す新しい土着の文化は、コミュニケーションの研修を受けた人々ではなく、石原さんのような土着の「侠客」、すなわち他者に向かって裸で対峙し、かかわりあって人としての筋を通し、普遍的な人間の尊厳を普通に生きる庶民によって内実を与えられ、深化していきます。
断片化し、経済原理によって使いまわされる技法やスキルから離れて、ひとり円坐に坐り、土着の人々に対してただの人間として筋を通し、かかわりあうと、日本の大地や歴史とつながった日本人(ネイティブ・ジャパニーズ)としての覚醒が起こります。
リアルな大地性や歴史性、さらに日本の霊性に根付いた円坐は、現代の日本に住む我々が無かったことにはできない深層の事実へ向かう精神の扉を開放していきます。
元々、円坐やエンカウンターグループのような「人間関係の深化発展のために発明された実存的グループ」は、1960年代に世界的潮流として広がった、人類の人間性や意識的自我の強度を高めるための文化的運動、「ヒューマン・ポテンシャル・ムーブメント(人間性回復運動)」の中から生まれてきました。
構成非構成を問わず「グループワーク」には、他者とのかかわりあいを通じて、人間という現象の深層の事実の発見と意識化へ向かうことが期待されていました。
しかし、意識化すると既得権益側にとって不都合な深層の事実を眠ったままにし、現代人の意識を大地性や歴史性から切り離し、表層的な経済意識や平等意識や安全意識の状態から外に出ないように繰り返し誘導する社会的な傾向が、1900年代末期の頃よりもさらにあからさまになっています。
50年前は人間の深層の意識化を目的としたテクニックとして使用された「瞑想」や「ワーク」「対話」「傾聴」「ファシリテーション」といった文脈は、経済合理性や効率主義によって思考停止した人間的なかかわりあいの欠落部分にあてがわれ、AI化によって進行する現代人の無意識性を隠蔽する誘導技法として、「深層」をさらに深層に追いやる結果をもたらしています。
本来、時間を十分にかけた自然体で行うべき人間同士のかかわりあいのタイパ・コスパを求めた技法化は、現代の情報社会では常に必要悪、あるいは両刃の剣としてその代償と犠牲を要求します。
若年層の自殺者数の最大化や、老人ホームで社会から途絶された無数の人間の存在は、我々が人間の尊厳の表現である「生身のかかわりあい」を「効率化した」ことの端的な物質的結果であると言えます。
口承即興円影未二
有無ノ一坐 橋本久仁彦









<<有無ノ一坐2026年2月の円坐舞台ラインナップご案内>>
①2月4日5日(水木)神奈川県横浜市青葉区寺家
<横浜寺家円坐>
新たなご縁がすでに始まっている
②2月11日(水祝)大阪市西区千代崎
<第5回円坐影舞山月記~かかわる私と実存するあなたの発見>
人と人とのかかわりあいが必然の影舞になり、人生の位相が変わる
③2月13日(金)27日(金)大阪市西区千代崎
<第23期影舞山月記(鬼)第7回・第8回>
数分間の美しい音楽、一曲分の鬼・闇・華。
④2月14日(土)大阪市西区千代崎 16時~18時
<悠久の父子円坐最終回>
円坐は知覚器官。全人生へ射程を広げる悠久円坐。
⑤2月14日(土)大阪市西区千代崎 19時15分~21時45分
<未二観門前稽古~逢坂千代崎千夜十二夜聞く稽古~第十二夜>
第十二夜はエンディングではなくオープニング
⑥2月15日(日)東大阪市石切町
<生駒石切円坐守人十六番稽古最終回>
全員の臨在が透明に響き渡る!
⑦2月19日(水)徳島県応神町
<第7回円坐影舞阿波のうた>
寒波の阿波の国へ一路円影走る
⑧2月22日(日)福井県鯖江市
<浄土真宗報恩寺称名念仏円影未二の舞台>
「花びらは散っても花は散らない。肉体は消えても人は消えない」
⑨2月23日(月祝)福井県武生市
<浄土真宗円鏡山長慶寺~ご因縁による円坐舞台市中行脚>
毎年死ぬまで天皇誕生日は越前武生の泰円澄師と円坐する約束なのです!
⑩2月25日(水)高槻市梶原
<きくみるはなすかかわりあうぴっころ保育園山組円坐舞台>
いよいよみんなとお別れかー(泣)最後の円坐影舞を誰としよう。
⑪2月26日(木)高槻市芥川
<第47回相聞茶堂>
川浪さん風邪から復活!会えます![]()
☆☆☆
◎5月3日~7日 鹿児島県串木野市
<薩摩串木野ふるさと円坐街道 知覧~金山~長崎鼻~冠岳〜指宿〜城山>
串木野の山下さんちの庭には、どうやって運んだのかと思うほど巨大な庭石が隕石みたいに置いてある!
◎5月20日~21日 北海道札幌市
<第2回札幌円坐舞台>
柴田さんと奏さんとゆかいな仲間達。北の大地へ飛べ!
◎9月20日~23日 台湾北部(中華民国)
<讃岐の国、三豊市在住秋山英俊氏と辿る有無ノ一坐の台湾ふるさと円坐街道>
ディキシーランドジャズの名手と辿る第二のふる里台湾


