北海道札幌円坐舞台 〜空を奏で時を唄う〜

北海道札幌市の宮本奏(かなで)さんが円坐舞台を主催されます。
産みの闇夜に身を任せ、怖さをまだ見ぬ友として、奏さんが歩き始めた「徹底的な未知の道」の方角には、
「全体的で丸ごとのたったひとりのわたしとあなた」という満天の星空が広がって夜明けを待っています。
それは僕が生涯を添い遂げる友と出逢った同じ道であり、今は一緒に見上げている同じ空です。

一坐はふたたび宮本奏さんと坐るため、北へ向かいます。

きくみるはなすかかわりあう
口承即興円坐影舞未二観 
有無ノ一坐 橋本久仁彦

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今月半ばの11月19日〜20日、札幌円坐舞台 〜 空を奏で時を唄う~ の守人として北海道へ参ります。

何か期待に応えるために参るのではありません。北海道札幌へ、坐長橋本久仁彦とともに宮本奏さんとご縁の方々に会いに参ります。そこから先はまったく未知の旅ですが、相手とかかわりあうなかで、自分たちの後ろに道ができ、互いに奥へ、さらに奥へと踏み込んでゆく。

このように、互いに踏みこみあうことによって唯一無二の関係が生じてきます。利害関係や対立関係は国際関係と似てて、目に見えてわかりやすいのですが、お互いに踏みこみあって生まれる関係は、いちどそうなったら、いとも容易く消せたり、無かったことにはできません。

というのも、いまもお互いに踏みこみあったまま、そこに歴然と「いる」からです。

この人間関係というのは非常に圧が高く、ファサードをいかにデザインし魅せることかできても、相手と対峙したり、他者と関わりあう場面になると、しんどくなって、プカプカと浮いてしまい、よかれと思い自ら他者や自身からもひいてしまいます。

わたしは、かつて非構成的エンカウンターグループのファシリテーターをしていました。

参加者同士が真に出会える状況が揃うと自ずとやりとりが生じてゆき、そういった有機的な土壌では人間としての可視的なコミュニケーションもぐんぐん芽生えていきます。

非構成的(ベーシック)エンカウンターグループは、あらゆる状況に置かれている人たちや、様々な社会的背景の人間同士のグループには有効ですが、人間間の事実をもってして、社会に向かって切り込んでゆくことはできません。そのため、長い間、非構成的エンカウンターグループを続けていくなかで、次第に別の次元へと発展していき、実存を礎にした円坐へと至りました。

北海道札幌円坐舞台の守人として名を連ねた以上は、人間として、お互いの間に事実を置き、互い死んでなお、その先も付き合いの続く球体時間的関係になれたら幸いと存じ、このたびのご縁を楽しみに参ります。

有無ノ一坐 松岡弘子

北海道札幌円坐舞台 〜空を奏で時を唄う〜

窓から春風が入ってきて、遠くに目をやると雪が残る大雪山がみえた鷹栖町。
初めての円坐で続く沈黙は不思議と怖くありませんでした。

自分が自分でいるために静けさは必要で、自分の中から湧き上がるものを待つ、何が出てくるかわからなさを味わうことはこれ以上ない喜びだからです。

私は円坐に参加して「かかわりあい」を体験しました。

これまで44年間多くの人と出会い、話し合いをご一緒してきたのに、覚えているのはほんの一握りです。
なんと一時的な、消費的な出会い方をしてきたのだろうかと深く恥入り、
「本当のかかわりあいを私はしてきていなかった。」とノートにたった一言を残しました。

鷹栖町での最後の時間、橋本久仁彦さんから「これまで自分がやってきたことを一度全否定した」と聞こえた途端に涙がこぼれました。

全否定は全肯定であり、愛であることも讃歌と激励であることもわかっている。

それでも「わたし、これまで命がけでやってきたんだなあ…」という気持ちが溢れだして、遠くにいる仲間たちも愛する人もそこに立ち現れて、同じ円に坐ることができた最後の時間でした。

私はファシリテーターを生業としています。

進行役ひとりが頑張る話し合いではなく、そこに参加する人達で話し合いを共につくっていくという過程へのかかわりを大事にして生きてきました。

そこでは誰かのニーズを聞いて、そこから出発することが自分の役割だと思ってきました。

でも、いつもそこには自分がいなくて、役割に全力を注いできたらいつしか自分がわからなくなっていました。

話し合いの技術として「聞き方」を練習すればするほどに、「方(カタ)」のほうに自分の心が引っ張られ、もう「方(カタ)」の練習や振り返りはいいかなと、いつしか思うようになりました。

相手が相手としてそこにいるのならば、私は私としてそこにいなければ「居ること」はできないからです。

私の仕事は、居ること。
私がいて相手がいること。
でも、自分がその人との関係を生きると言い切ることは怖い。
でも、あなたとわたししかいない。

わたしのなかには迷いや怖さがあります。
これまでの自分を抱きしめて、私は深みに身を投げるようなイメージでしょうか。
いいえ、そこには温かな沈黙のように一坐のみなさんや他者がいます。

「札幌で円坐をしたい」にお応えしたのは、自分自身のいまを越えて自分と他者とのかかわりを生きてみたいからです。

〜空を奏で時を唄う〜という言葉は、橋本久仁彦さんからいただきました。
私が生まれ育った北海道札幌の森と空の下でご一緒しましょう。

宮本 奏

北海道札幌円坐舞台 〜空を奏で時を唄う〜

日 時 2025年11月19日(水)〜20日(木)
参加費 一泊二日3万円(宿泊費食費別途)
内 容 円坐影舞、未二観、対談など
守 人 有無ノ一坐(橋本久仁彦・松岡弘子)
申込・問合先 kanade@kitanowa.net (宮本奏)
会 場 札幌市内 と新千歳空港から会場までの道中

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