第12回 弥生のふるさと相聞茶堂

第12回 弥生のふるさと相聞茶堂 ご案内です。

「ふるさと相聞茶堂」は去年の四月にスタートして
今月でちょうど一年になります。

『最後の手紙』という日本語題の本を読み終えました。
(イタリア語の原題『Mia amata Yuriko』アントニエッタ・パストーレ著)

人情の機微にふれながら、それでいて、どこかはかなく、
そして、凛とした佇まいの文章は、とてもシンプルです。

何かとても伝わってきて、広島の江田島の人たちや風景が
目の前にありありとよみがえってくるようで、不思議でした。

『おヨネとコハル』『日本精神』『徳島日記』などを著した
ヴェンセスラウ・デ・モラエスも、
また同じまなざしの持ち主だったのかもしれません。

日本人も気づかないような純度の高いまなざしで、
市井に生き、日本の人々や風景をみつめ、
母国のポルトガルに紹介した、サウダーデ(郷愁)の人です。

どこか影舞のような文体で、
きくみるはなす縁坐舞台を観ているような気がして、
自分にこんな郷愁の想いがあったのかと驚きです。

今生の人生における大事な場面を同時に振り返るというか、
走馬灯をみているような感覚に近いのかもしれません。

三月のふるさと相聞茶堂は3月23日木曜日です。
芥川の桜堤の開花が早ければ花見影舞もできるかもしれません。楽しみです。

それでは、ご縁をどうぞお待ちしています。

有無ノ一坐
松岡弘子

< 第12回 弥生のふるさと相聞茶堂>

日時:2023年3月23日 13:30〜16:30
場所:高槻市 芥川町の和室・芥川桜堤
会費:3,000円
守人:松岡弘子
申込soumon.enza@gmail.com