横浜・寺家ふるさとのengawa円坐

3月30日(土)横浜市青葉区寺家(じけ)町にある「里のengawa」さんのハナレにて、
日本人の存在感覚に根差した口承即興舞台「きくみるはなす円(縁)坐舞台」を実践する
「有無ノ一坐」坐長の橋本久仁彦さんをお呼びし、一日の円坐を開きます。 

僕も一緒に守人を務めさせていただきます。 
円坐に寄せて、言葉を綴りました。
ご一読いただきたく、ご案内申し上げます。

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2024年1月、
昨年末に受けた健康診断の結果が家に届き、
夕食のあと何気なく見てみると、
肝臓に異常血が出ていた。

ネットで検索すると、
肝臓の細胞が死滅しているときに出る数値だという。

ガンじゃないかと勝手に
あっという間に不安になり、
人生の終わりを感じた。

妻は冷静に地元のクリニックを調べ
「明日9時30分からやってるから行ってきな」
と段取ってくれた。
その夜は心配でしばらく眠れなかった。

でもふと、今、体の中で
肝臓が少しずつ悪くなってるのか
いつから悪かったんだろうか
悪くなっても今も懸命に動いてくれているのか
などを思い、

そもそも肝臓ってどこにあるのか
どんな形をしてるのかを調べ

肝臓の場所に手を当てて
これまでもずっと
自分の知らないところで
変わらぬ姿で働き続けていてくれたのかと思うと
気づけばさっきまでの不安は無くなっていた。

ふと寝室の静けさと、
隣で寝ている娘の寝息が耳に届く。
家族で寝ているこの夜が
とても愛おしく思えた。

一年なら一年で良いと思えた。
次の日、結果、何も問題は無かった。

去年の11月に里のengawaで
橋本さんと開いた円坐に参加したある方が

「人は、その人が選択したものでできてるのでなく、
選択できないものでできてるんじゃないかな。
選択できるものなんて大したことない」
というようなことを言っていてずっと僕の中に残っている。

選択できないもの。
病気、事故、災害、別れ、生と死、、、

何かを失う時、
もしくは失いそうな時、
そのことを引き受けられるかどうか。

引き受けるという言葉で
あっているか分かりませんが

それが起きると
失なうと思ってたものは
よりあるようになったり、

見えてなかったものや
聞こえてなかったものが
はっきりと見えて聞こえるようになったり
別れは出会いになったりします。

それは、
自分でどうにかできる選択を超えていて、
また単なる受け身でもなく、
今いる場所や空間、そこにあるものがイキイキとし、
この瞬間の時間が永遠に続くような感覚です。

頭の思考が静まって、意識が外の世界にすっかり溶け込んでしまうような。
そして実際にいつでもありありと思い出せるような記憶になります。

これは記憶なのでしょうか。
このような体験を、
円坐や影舞でたくさん体験してきました。

もしくは円坐や影舞で何度も体験してきたから、
日常の中にある瞬間で永遠のような時間を
感じ取れているのかもしれません。

言葉を辿る、指先で触れる。
まだまだ稽古中の身ではありますが、
この度の円坐、参集されます皆様の姿、言葉、
辿らせていただきます。

どうぞよろしくお願いします。
engawa円坐守人 中尾聡志

【寺家ふるさとのengawa円坐


日時:2024年3月30日(土)10:00〜17:00 
   ※途中1時間のお昼休憩を取ります。 
   ※お昼ごはんをご持参ください。
    近隣にお弁当購入できるお店がありませんので、バス乗車前に駅などでご購入下さい。 
   ※乳幼児がいます。 

 会場:「里のengawa」の「はなれ」 
〒227-0031 神奈川県横浜市青葉区寺家町337 
https://satonoengawa.com/ 

【東急田園都市線】 
①青葉台駅よりバス(青30【循環】寺家町行)で「寺家町」下車徒歩4分 
②青葉台駅よりバス(青31 鴨志田団地行)で「鴨志田団地」(終点)下車徒歩8分 

【小田急線】 
③柿生駅よりバス(柿25 [循環]柿生駅北口行)で「寺家町」下車徒歩4分 

定員: 12名 

参加費:12,000円 

お申込み: 下記フォームよりお申込みください。  
https://forms.gle/kxYSPSiQcqU1eHt88 

円坐守人: 橋本久仁彦、中尾聡志 
世話人:中尾聡志、中尾絢子 
元気モリモリ人: 咲遥、藍奏 

お問合せ: ordinaryworld2010@gmail.com(中尾)

 〈橋本久仁彦さんプロフィール〉 


1958年大阪市生まれ。大学卒業後は高校教師となり、
アメリカの心理学者カール・ロジャーズが提唱した
パーソン・センタード・アプローチに基づく「教えない授業」を10年間実践する。 

その後アメリカやインドを遊学し、人間同士の情緒的なつながりや一体感とともに発展する有機的な組織作りと、
エネルギーの枯渇しない自発的で創造的なコミュニティの建設に関心を持ち続けている。

平成2年より龍谷大学学生相談室カウンセラー。様々な集団を対象とした非構成的エンカウンターグループを行う。
平成13年12月に龍谷大学を退職、プレイバックシアタープロデュースを立ち上げ、
プレイバックシアター、エンカウンターグループ(円坐)、サイコドラマ、
ファミリー・コンステレーション、コンテンポラリーダンスなど、
フィールド(舞台)に生じる磁場を用いた欧米のアプローチの研究と実践を積み重ねるも、
10年間の活動を終え、その看板を下ろす。

現在は、日本人の存在感覚に根差した口承即興舞台「きくみるはなす円(縁)坐舞台」
を実践する「有無ノ一坐」坐長。 
教師やカウンセラーとして生涯手掛けてきたミニカウンセリングは、
位相を進めて「未二カウンセリング(未二観」となり、
円坐は同じく「円空坐」となり、縁坐舞台も「縁起の坐舞台」と成って様式が整い、
近年輪郭が明らかになった「影舞」と合わせて、生死・顕幽の境を超えて不生不滅の景色を展望する四つの終の仕事となった。
仲間も変遷し、この頃は生死を共にする有縁の仲間(一味)と連れ立って、毎日がこの世の名残りの道行である。 

高野山大学スピリチュアルケアコース講師。円坐舞台守人。影舞人。