関ヶ原古戦場円坐2022着陣の辞(橋本仁美・橋本悠)

有無ノ一坐の残りの命と時間のすべてが無形の「働き」になって「円坐」という名のりになりました。

我々の仕事は協会や法人のような団体や組織形成には不向きで、
その代わりに一年に一度、円坐守人のいわば「天下一武道会」のようなものができればいいなと長年思っていました。

茶道の茶室のように、その場に生身の体を運び入れ、
茶の道の守人である「亭主」の前に坐ることでおのずから
「道」を歩むために必要な「全集中」が起こるような状況を対峙とよんでいます。

そしてそこから生まれる高い圧と熱の中で初めて体験する心身全体の「人間と人間との具体的な関わり」を仕合いとよびます。

関ヶ原古戦場円坐は、現在の段階での日本の円坐守人たちの天下一武道会だと言えます。

すでに16名の守人武将が日本の各地から関ヶ原に着陣し、
4台か5台の車列が騎馬隊のごとく関ヶ原古戦場円坐舞台を駆け巡ることになります。

今、この地球上でひとりの人間として生きることは、
すべての他者との切実な関係性を同時に生きることであると確認し、高らかに謳歌する

「シン・関ヶ原の戦い」です。

有無ノ一坐の橋本仁美と橋本悠から関ヶ原古戦場円坐へのご挨拶文が届きましたのでここに掲げます。

有無ノ一坐 橋本久仁彦

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関ヶ原古戦場円坐2022着陣の辞。

サービスをする、うけるというやりとりが 仕事上だけでなく、
ふつうの人間関係もほとんどそうなってるように見受けられます。

ほかの国はどうかわからないですが、この国の多くの人はたぶん、基本的に好き嫌いで人づきあいをするようになってしまったんじゃないかなと思います。

説明してもらわないとわからない、サービスする・サービスを受ける関係性。
親切にわかりやすくしてもらえないならば受け入れられない。
筋を通す生き方は重いということで避けたり とばっちりをくらうので身を引いたりします。

私もそんな国で育った一人。
そういう生き方は身に染み付いており、脱するのに日々苦労します。
それがふつうになっている世の中ですが、「関ヶ原」はちがいます。

少し話が逸れますが、 夏フェスというものに行ってみたくて
このあいだ長崎のsky jamboreeというフェスに初めて行ってきました。
そこでDragon Ashというバンドのステージをはじめてちゃんと観ましたが ボーカルの方のmcがこのフェスのなかでは一番印象的でした。

「このフェスに金払ってるのは、俺らアーティストのためじゃない。
お前らがお前らのために払ってるんだ。
俺たち好きなことしかしないミュージシャンは正しいことは言わない。
だから、お前らがここでいろんな意見を聞いて何を選ぶかだ。

コロナで我慢して苦しかったろ。
俺はあちこちでこうやってマスクもせずにライブしてる 。
お前ら俺に八つ当たりしろ!」

ちょっとうろ覚えですが こんなふうなことを次々と、
運営側とは反することを述べるから内心はらはら。

主催者が折に触れて口酸っぱく言っている「マスク着用」とか
「声出し・タオル振り回し禁止」というところを反対にどんどん煽っていって観客の士気を高めていました。

あとで運営側と一波乱ありそうなのは明らかなくらい挑戦的でしたが、ボーカルの人はただ刹那的な快楽に走ることを口走っているのではなく、その人の言葉と態度によって、場はざわざわしながらも、
それまで「大衆」だったわたし達ひとりひとりの粒が立ってきて
それぞれがどうするのか、瀬戸際に立たされた瞬間でした。

挑発的な言葉だったけど愛がこもっていて、
従うのみになってしまっていた私達を一人一人の人間に戻して
自分で考えるきっかけを作り出し、自分や他者に対峙できるように声掛けしてくれる人でした。

言葉じりでしか人を捉えなくなってしまった社会に対して
態度で示す人なんやなぁとも思いました。

自分にこもらず、自分を使って社会をかき回していく。

トリを飾ったバンド10feetに呼ばれたときも、
「僕は10feetの二人が自分のことをこう思ってるからこの場に 呼んでくれたんだと思います」
と 本人の目の前で相手からの態度を自分がどう受けとっているのかを はっきり言葉で伝えながら、それに応える形でステージに立つ。

相手のせいにするでもなく、ひとりよがるでもなく。
一緒にいながら独立していて、かっこよかった。
ボーカルさんが、どんな意見をもっているかではなくて、
その態度自体が非常にかっこよかったです。

自分も、そんなふうに生き様を示し合うやりとりがしたいものです。

自分の主義主張を言い合い聞きあうことを話し合うことと勘違いしていて、その意見に合わせるか、離れるか、というやりとりばかりしようとしている場面が日常ではとても多く見受けられるのですが、

相手の言葉や態度をどのように自分は受け取ったのかをはっきりと伝え、 そのうえで自分はこう応じるぞ、ということを相手に示していく。
受け取りが合ってるか間違ってるかということを問題にするのではなくて。

そういうやりとりができれば、 お互いの生き様が交わされ
いつでも鮮明に思い出せるくらい心に残り、
それを糧に悔いなく生きられるのだと思います。

関ヶ原は円坐の夏フェス。
生き様を交わし合いながら ともに2日間を駆け抜けましょう。

有無ノ一坐 橋本仁美

ご無沙汰しております。

橋本悠です。

関ヶ原円坐まで後1ヶ月を切りました。
たった二日間ですが割とハードなスケジュールで移動をしながらの円坐をして行き、関ヶ原という地を巡ります。
本当のところで何を思って参加するかは僕に知る由もありませんが、それぞれの願いや思惑が成就するように、
たったの2日なので力を抜かずに人とまたは自分と向き合うことに集中しましょう。

良い旅になれば良いですね。

有無ノ一坐 橋本悠

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合戦日 令和四年九月十八日・十九日

合戦場 岐阜県不破郡関ヶ原古戦場

合宿場 サウンドロッヂ伊吹

参陣費 四万円

陣容  東西円坐守人十六名⇒定員20名とします。あと4名参陣できます。

申込先 soumon.enza@gmail.com 松岡

関ケ原原古戦場円坐舞台守人

口承即興円坐影舞 有無ノ一坐 
橋本久仁彦 松岡弘子  橋本仁美  橋本悠