第四回 あいち鶴舞円坐

昨夜南風楽天のバイトの帰り4キロほどの上り道を歩いて帰りました。
芥川から天神さんを過ぎ真上町へ差し掛かると気温が少しさがります。
冬はその気温の差がはっきりわかりますが夏の夜も変化がわかります。

ちょうどその辺りに母の住む家があって、いつも前を通って歩きます。
部屋は雨戸が閉まっていたのでもう寝たのかなと思い、
ふと門扉を見るとむくげの花が一輪、咲いていました。

花が咲くと、ぱっと明るく照らされて、誰かの笑顔のようでもあり、
向こうからこちらに向かってみつめて咲いている眼差しのようでもあります。

今朝も風があって涼しく感じたので、歩いて母の家の前を通り、
4キロの下り道を歩きました。

母が庭にいれば「おはよう」と声をかけるとかならず、
「おはよう」と返ってきますが今朝は母の姿が見えず、
母の代わりに門扉にむくげの花が、

影舞しているように二輪、咲いていました。
むくげの花はふるさとの「鶴橋」とつながっていて、

わたしの生まれた「今里」は、
その隣り町です。

この世のさいごは、どこで迎えるのかわかりませんが、
魂のふるさとへ向けて旅の一坐で円坐街道を歩きます。

最近は、名古屋や岡崎に身を運び、
尾張や三河の人の主催で、円坐に坐る事が増えました。

実際に、その土地に行ってみないとわからない、
その人とその土地の、歴史とつながりがあって。

これは自分だけの世界に閉じこもって、
勝手に目の前の相手を消してしまうと、

自由になってすっきりするのかもしれませんが、
到底ふれられないつながりがあると思いました。

左様ならばこそ、
斜めを見ずお天道様を仰いでいこうと思います。

名古屋の地であいち鶴舞円坐を開催いたします。
ご縁をお待ちしております。

有無ノ一坐 松岡弘子

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第四回あいち鶴舞円坐を開催いたします。
前回に引き続き、再び有無ノ一坐4名がお揃いで名古屋にお越しくださいます。
みなさまには貴重なお時間を頂戴いたしますが、ご一緒できればうれしく思います。
ご縁のある方のお越しを心よりお待ちしております。

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日時:2023年8月6日(日)10時~16時15分

場所:名古屋市公会堂 和室 鶴舞公園内

会費:15,000円

守人:橋本久仁彦 松岡弘子 橋本仁美 橋本悠

主催:伊藤妙

申込soumon.enza@gmail.com 松岡弘子
   man.ge.kyou2021@gmail.com 伊藤妙

※お申込み・お問い合わせに関して

①件名に『あいち鶴舞円坐』とご入力ください。
②お名前にはフリガナをお願いします。
③当日を含め、連絡の取りやすい電話番号をお知らせください。
※その他、ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。

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《主催にあたり》

近くの公園にあじさいが咲いています。
梅雨のこの時期、いつもならピンク、青、紫、さまざまに色を変えながら
大小のてまりを散らしたかのように咲き誇っているのですが、
今年は少し様子が違っています。

梅雨の合間に照らされる真夏のような日差しのせいでしょうか、
色が褪せ、花の縁は縮れ…
盛りの季節が遠い昔のことのように立ち枯れてしまっています。

そんな時、その姿を見れば見るほど、色鮮やかな美しいあじさいの姿が浮かんできます。
そして、色鮮やかなあじさいの周りは、いつの間にか公園から生家の庭にかわり、
花を愛でる祖母が姿を現します。

このような話をすると、「思い出ですね」あるいは「すごい話を聞かせてくれてありがとう」
「言葉を受け取りました」などと返されることがよくあります。
けれど、そんな言葉は、私の前に浮かんだ景色を消し去ってしまうだけです。

会場となる鶴舞公園は、公会堂の和室から見える景色は、
今年に入り半年あまりの間に大きく姿を変えています。
今風のカフェやレストランが立ち並び、物珍しさも加わってたくさんの人が集まってきています。

けれど、あの和室で、そして公園で語られた言葉の宿った鶴舞公園は、
桜が舞い散る鶴舞公園で、
アニメのコスプレを楽しむ若者が撮影を楽しむ鶴舞公園です。

そして、また、円坐を開くたびに見たこともない新しい姿を現してくれる場所です。
前回の『第三回あいち鶴舞円坐』では、午後~夜の時間を揚輝荘で過ごしました。

その時は、有無ノ一坐の皆様のおかげを持って、
参加者の方の言葉がいつも以上に色濃く描かれ、そして今でもはっきりと残っています。
今回、再び、有無ノ一坐4名のみなさまをお迎えしての会となります。
ご参加のみなさまとともに、新しい景色を見られることを楽しみにしております。

あらためまして、
このたびの第四回あいち鶴舞円坐、ご縁ある方のお越しをお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

伊藤妙