第18回 長月のふるさと相聞茶堂

昨日、長月のふるさと相聞茶堂の部屋の手続きのために芥川へ参りました。
道の途中芥川の横の水路に一羽、
真っ白な白鷺が悠々と歩いていました。

白鷺は普段警戒心がつよく、
人の近づこうとした気配で、
すぐに飛び去ってしまいますが、

この白鷺は、
結界された世界に存在しているような、
そんな不思議な存在感で川にいました。

しばらくすると羽ばたき上空へと上がり、
摂津峡の山の方へ向かって飛びましたが、
もう一度戻ってくる気がして待ってたら、
向こう空で大きく旋回し戻ってきました。

地上で見上げているわたしに、微笑んで、
上空を大きく旋回して挨拶している様な、
そんな雰囲気があり、元気になりました。

上空を羽ばたくしらさぎは、
地上にいるときの世界観と、
異なる位相に存在しているのでしょうか。

それは、違うと思います。
気持ちが通じたとかでもなく、
白鷺を通じなにかにみつめられている、
そんなまなざしが存在するのだと思います。

このような、不思議な出来事が昨日あって、
川浪さんの存在感みたいだなと思いました。

人は、
自分の気持ちを大事にするばかり、
ありとしあらゆる人や物や事に、
宿っている存在感を、
いとも簡単に忘却の隅へ追いやります。

この、わたし達のそばでみつめている、
まなざしというのは、人だけではなく、
物や事にも存在します。

いったいそれが何なのかは、
わかりませんが、
これが単なるわたしの、
過去に経験した投影だとしたら、

ずっと関わっている人の面影が、
川の水面に映り、
思い出される事もないでしょう。

自分の中に生きとし生系る人がいて、
ありとしあらゆる物や事があるから、
たとえ物理的にすぐそばにいなくても、
ずっとすぐそばにあって存在し続ける。

實としてこの世界にひろがるというか、
いつも在り続けているのだと思います。

それでは、長月のふるさと相聞茶堂に、
みなさまのご縁をお待ちしております。

松岡弘子

< 第18回 長月のふるさと相聞茶堂>

日時:2023年9月28日(木) 13:30〜16:30

場所:高槻市芥川町の和室

会費:3,000円

守人:松岡弘子

内容:円坐・未二観・ 影舞

申込:soumon.enza@gmail.com 松岡