この世の名残り彼岸旅ノ一坐 天橋立円坐街道

このたび宮津にお住いの岡本恵子さんとともに、この世の名残り彼岸旅ノ一坐 天橋立円坐街道をおこないます。

先日秋のお彼岸の、この世の名残り みちのく旅の一坐 秋のお彼岸ふるさと円坐街道の初日、仙台城址である青葉城から日本三景のひとつ「松島」に立ち寄り、二日目は、秋晴れの蔵王連峰の御釜に参りました。

それだけだと他の大勢の観光旅行者と変わりありませんが、わたしたちはそこで、円坐し未二観をし影舞を置き、地元の方とふれあい、旅をします。

わいわいと観光地を通り過ぎてゆく人たちを横目に、わたしたちは、深いところまでやりとりを重ね、互いをまなざし、舞台になりあって、互いの輪郭を際立てあっていきます。

山の向こうに陽が沈んだ後、山の稜線である山の端がくっきりとあらはれますが、それは見えなくなった太陽が、向こうからこちらに向かって、山なみを照らし上げているからです。

すると、しっかり松島に存在し、じっくり蔵王に腰を据えて坐り、その土地その土地がわたし達そのものになっていき、自ら記憶し作り上げた世界を離れ、個人の記憶ではなく、人為的支配や権力からも精神的に独立した、土地に刻まれた彼岸からの証=真の歴史になるのだと思います。

山に陽が沈むと、空に浮かぶ雲が、まるで海に浮かぶ島のように島影となって、空にもうひとつの海があらはれます。もうひとつの海が空にひろがる瞬間があります。彼岸は決して遠い世界ではなく、たとえこの世が地獄であっても、この世と地続きとなってつながっています。

これは、大切な他者や死者を信じ他者や死者を仰ぐ人と人との約束と同じです。
円坐影舞という小さな彼岸舞台を誇りをもって生き (逝き)切りたいと思います。

このたびのご縁をお待ちしています。

有無ノ一坐 松岡弘子

< この世の名残り彼岸旅ノ一坐 天橋立円坐街道 >

日時:2023年10月15日(日) 11時〜17時
場所:天橋立 (京都府宮津市文殊)
内容:円坐影舞・未二観
守人:橋本久仁彦 松岡弘子
会費:15,000円
経費:昼食代各自負担 ガゾリン高速代シェア
申込:soumon.enza@gmail.com 松岡
定員:7名(募集5名)
主催:有無ノ一坐 https://umunoichiza.link/

※ 写真は昨年2022年7月17~18日の名残りの出稽古「舞鶴~若州一滴文庫」の際の舞鶴引揚桟橋影舞です