はかた縁坐舞台-縁起をまとう

「博多の侠客」吉次潤氏と有無ノ一坐が心と心を結んで開催する
「はかた縁坐舞台」の立ち上げをご報告いたします。

ここで「侠客」とは、
権威や法や利益よりも個人的な関係における信義を重んじ、
それを貫く態度のことを意味します。

それは「共感する」とか「相手を肯定する」といった操作的・機械的な
「関係の作り方」とは何の関係もないものです。

ただその人物の生き様と真剣に対峙し、
お互いに相手の「人となり」を直接体験し、
その結果、世界でたった一人の欠かすことのできない相手となった
その人との「関わり合い」が、

自分自身の人生の中心に深く根を張って育つことを、
我々は心から楽しいと思っています。

そのような土着の人間の体験を守る陣形を円坐と呼び、
円坐に坐ることで実人生が変容してゆく働きを縁坐舞台と呼んでいます。

玄界灘に面した漁師町、
津屋崎に住む都郷なびさん、金氣穂乃香さんの
おふたりからも侠客の香りが立ち昇ります。

彼女たちが最初に僕を津屋崎に呼んだのは、
自分自身の気づきや成長のためではありませんでした。

柴田冨美子さんという、津屋崎の民から敬慕を集める
古老の身辺に起こった出来事に胸を痛め、
自分に何ができるのかと思い余っての行動でした。

今年90歳になる冨美子さんは、
円坐に坐り、影舞を舞ってくださって、

「円坐影舞は『一心』ということだとわかりました。
本当にありがとうございます。ではどうぞ行ってらっしゃい。
そしてまた津屋崎へお帰りください。」

と手を合わせて見送ってくださったのでした。

有無ノ一坐にとって九州という土地は、
信義による人間関係が今も脈々と生きている国なのです。

では、博多と津屋崎での円坐開催について、
各氏の言葉をご紹介いたします。

福岡津屋崎、「居ると居る、なるとなった」その二のご案内はこちらよりどうぞ

口承即興円影未二 有無ノ一坐 橋本久仁彦

「はかた縁坐舞台-縁起をまとう」

2024年2月12日に有無ノ一坐をお迎えして円坐を開催いたします。

有無ノ一坐を率いる橋本久仁彦さん・くにちゃんと初めて会ったのは、
2015年1月に奈良で開催された「ひとの居場所をつくる人フォーラム」でした。

ひととかかわる仕事を長年続けながら、思うようにいかないことが増え続け、
何かが欲しくて、奈良に向かったことを今でも覚えています。

くにちゃんの話を、もっと直接話を聞いてみたいと思い、
そこから、長崎、宮崎、福岡といくつか一緒の場に参加してきました。

その時その場でご縁があった参加者の方々と円坐をご一緒すると、
誰かと出会いながら改めて自分と出会うことが起こります。

くにちゃんと一緒にいると、言葉があっても無くても、
様々な因縁・縁起にまとわれた自分が映し出されます。

映し出された姿を、良くも悪くも意味づけることなく、
ただありのままに観ることで、自分を取り戻す気持ちになります。

円になって座ることで、そこに居るだけで、
生きていることを思い出す…そんな感覚です。

コロナが酷かった頃に、息子と一緒に座ったことも貴重な機会でした!

生きることの稽古、生きていることを実感するための稽古なのかもしれません。
興味を持っていただいた方々と一緒に居ることを共にできれば幸いです。

吉次 潤

はかた縁坐舞台-縁起をまとう

日時:2月12日(月) 時間:10時-17時
場所:ヒューマナイズ オフィス
参加費:10,000円(税込)
申込方法:氏名、連絡先(メール、電話番号)を記入の上 下記アドレス
(event@humanize.co.jp)まで申込みください。