大阪千代崎 3時間の円坐

対峙するようなこと
角が立ちかねないことが生じると
まわりをじっと見渡して様子を見る
今ここでどう振舞うのが得策か
考えるために情報収集をする

そういう人が現れてきたことに
警鐘を鳴らすために
1980年前後には「レーダー型人間」という
言葉があったそうです。

しかし、自分がどう動くべきかを
周りの状況を材料にして決めることは
いまとなっては一般的になり、
「レーダー型人間」という言葉は死語になりました。

また、「レーダー型人間」が世の中の普通に
なってからなのか定かではありませんが、
「気持ちや状況を伝えること=コミュニケーション」だ
という考え方?が一般的になってきたようです。

「私はこういう気持ちです」
「私はいまこんな状況です」
「私は~したいです」
と、気持ちや事情・状況だけを相手に伝え、
その先の言葉も具体的な行動もない、というようなものです。

それで相手との会話を終えてしまうと
「こういう気持ちだから、わかってね」
「こういう状況だから、察してね」
「私のことを、尊重してね」
という傲慢な態度になってしまいます。

相手と一緒にいるのに、相手よりも
自分の気持ちを大事にしているのなら、
相手が誠実な人なら
「あぁこの人は失礼な人だな」
ということで関係は終わるだろうし、

相手が同じようなタイプの人なら
互いの気持ちを尊重しあった妙なやりとりになり、
それで会話ができているような勘違いが起こり、
「自分を大事にしたい」という
同じ価値観の人同士でしか会話ができず
他者からの批判を受け入れられなくなってしまいます。

「レーダー型人間」と「気持ちを伝えること=コミュニケーション」
という勘違い、この2点はどこか関連している気がします。

円坐は人と集い、時間をともにするものです。
なにもルールがなく、あるのは人付き合いだけです。
ルールや議題に沿って集まり語り合うことに慣れていると
円坐の時間は非常に奇妙な時間と感じられるかもしれません。

しかし、そんな円坐をやる面白さはなにかというと、
レーダーを張り巡らせても答えが見つからず、
気持ちだけ伝えて暗に他人を動かしてきた生き方が
通用しきらなくなっていくところです。

なんの議題も方向性もなく、ただ一緒にいるだけなので
お互いへの態度、関わり方から互いの正体がありありと現れます。
そしてルールもテーマもないので
失敗を恐れずにいろんな関わり方を試せる場でもあります。

ひとつのやりとりが終わっても、
まだ時間がたっぷりあり共に座り続けることになるので
話し終わったその先に向かうことができます。

各自の「やりたいこと」ばかり実現させようとする
自我が尽きたその先にある、他者とともに歩む地平です。
「やりたいこと」をやりあう関係=利害関係
を越えた関係に向かうことができます。

相手と自分のあいだで「本当に起きていること」は
セオリー化できずどれだけレーダー探知し情報収集しても手に入りません。
勇気を出して自ら相手に踏み込んで初めて到達できます。

どなたもどうぞ、ご参加ください。
ご縁を楽しみにお待ちしております。

有無ノ一坐 橋本仁美

大阪千代崎 3時間の円坐

■日 程 2024年
     3月15日(金)
     4月12日(金)
     5月17日(金)
     6月14日(金)
     7月12日(金)
     8月 9日(金)
    ※毎月1回ペースで開催。
     9月以降は決まり次第ご案内します

■場 所 有無ノ一坐スタジオ
     (大阪市西区千代崎2-20-8)
■時 間 18時半開場、19:00〜22:00
     (各回3時間/途中随時休憩あり)
■参加費 各回3,000円
■定 員 1~4名程度
    (お一人の場合も開催します)
■守 人 橋本仁美(有無ノ一坐)
■申込先 お名前、当日のご連絡先をご記入のうえ
     下記アドレスまでご連絡ください
      hitomi.hashimoto918@gmail.com
     (橋本)