「如月のふるさと相聞茶堂」と「聞く稽古」ご案内

如月のふるさと相聞茶堂と、二月の聞く稽古のご案内です。

今年は「会いたい人には会いにゆけ」縁坐舞台公演から始まりました。
お越しいただきましたご縁あるお客様へ向かって一礼し始まるご縁の坐舞台と円坐です
(︎ 今月の公演はご案内の末尾に掲載しています)。

自分で自身の背景や越し方をいくら振り返って見ようとしても、なかなか見ることができません。

ところが、真剣に相手と向き合い、敬意をもって踏み込む者には、やがて、
その人の後ろから射し込む光によってその人の背景が見えてき、
更には音の世界も聞こえてくることがあるでしょう。

背景は、その人が意識したり自覚できるような、感情や気持ちといった表層景色ではありません。

寧ろそういった景色が裏がえった時にあらはれる、もう一つの世と密接につながってるようです。
会いたい人に会いにゆくのに時節といいますか旬があるように感じます。

会うことを後回しにしたり、会うタイミングを逃し、
棚上げし目の前から消し去ったりしてしまうと、
その時は楽になるかもしれませんが、おそらく、この人生において、
実りや新鮮味がじわじわと失われていくのではないかと、考えています。

会うことを避けると、
緊張したりドキドキしたりすることから一瞬解放されるかもしれませんが、
人間関係は虚ろになり、味気ない人生を充実させるために、
そこから生じる退屈を埋めるために、趣味や生きがいに固執するようになります。

たとえこの世が天国であろうと地獄であろうと、人間として生きる不思議を味わい、
どんなに小さな約束であったとしてもまずは会いにゆき、
約束を果たす誠実性が大切なのではないでしょうか。

その事がそのまま、円になって坐り、ご縁の坐舞台を精進する道となり、
土着の生活が実は新鮮な旅であり、旅は土着そのものであるということを
しっかりと思い出させてくれます。

だから会いたい人と実際に会い、お互い生活者であり旅人でもある者として、
生の言葉を交わし、交流していきたいと願っております。

それでは、今月2月22日木曜日大阪高槻にてご縁をお待ちしております。

︎今月の「会いたい人には会いにゆけ」有無ノ一坐の定期公演は、
24日土曜日19時半〜21時半「ほたら、しっかり約束しましたでの段 第二幕『北帰行』」
と題しまして見料二千円で大阪市西区千代崎にて開催いたします。
こちらもご縁をお待ちしております。

有無ノ一坐 松岡弘子

第23回 如月のふるさと相聞茶堂

日時:2024年2月22日(木) 13:30〜16:30 
場所:高槻市芥川町の和室 芥川公民館2階
会費:3,000円 
守人:松岡弘子
内容:円坐・未二観・ 影舞 
申込soumon.enza@gmail.com 松岡

第2回 聞く稽古

日時 : 2024年2月22日(木) 18:15〜19:45
場所 : 高槻市紺屋町の和室 クロスパル5階
会費:全五回15,000円(単発参加3,500円)
守人:松岡弘子
申込soumon.enza@gmail.com  松岡  
有無ノ一坐https://umunoichiza.link
主宰:円坐いろは

【 一月 聞く稽古 】 自分の態度に意識的になる 

● 自分の態度について知る 
自分が今どんな影響を及ぼしているかについて、客観的な視点で稽古します。

 【 二月 聞く稽古 】 相手の聞く姿勢を考える 

● 聞くこと についての練習 
参加者同士で聞く態度による相手からの反応やフィードバックを通じ 影響を知る。 

【 三月 聞く稽古 】 存在を聞く稽古をしよう

● 「てにをは」まで聞く実践 
ペアになって舞台上で向き合い、八分ずつ聞き、録音し、逐語記録を作成する。 

 【 四月 聞く稽古 】 レビューとインタビューの相違

● 相手の影響と背景について 
今度は文字起こしせずに八分間の相聞舞台をその場でレビューする稽古です。  

 【 五月 聞く稽古 】 ふれあう指先に花咲く、影舞 

● 向き合って 指先ふれて 聞く 
 向き合った相手の存在に丁寧にふれ 背景や周囲の音まで聞く舞台稽古です。