円坐ひとひろ 江戸へ行く @東京上野

このたび、
東京上野で円坐ひとひろをひらかせていただきます。

京都鴨川、大阪梅田、天王寺の新世界。

いままで大阪京都の各地で、
御客様をお迎えし円坐ひとひろを、
開催させていただいて参りました。

円坐舞台は何度も思い出すことができるのは、
そこに今も我々がいるから思い出すのですが、

はっきりともう肉体がそこにないからこそ、
目に視えない、ありとあらゆる人達と共に、
我々の視えないからだも、そこに在ります。

土地そのものと切り離された、
自分だけの個人の記憶の中ではなく、
土地に刻まれた事実になるからでしょう。

ひとたび、土地に親しみが湧くと、
土地への敬意抜きでは語れなくなります。

それは、
自分の意識では捉えられるものではなく、
無意識に動いてそうなるというものでも、
なくて、

では、礼儀というのは、
いったい何なのでしょうか。

他者に迷惑をかけて謝れない人を見るたびに、
敬意や礼儀を欠いた言動や振る舞いのなかに、
苦しみや痛みに麻痺した人に、
自分は深い悲しみを覚えます。

だからこそ、
そんな人にもひらかれていて、
どんな人にもひらかれていて、

円坐舞台は、
この世の名残りとなるのでしょう。

それでは、
このたびのご縁お待ちしております。

有無の一坐 松岡弘子

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各地のみなさま、そして東京のみなさま!
このたび円坐ひとひろ、東京・江戸へ参ります!

東京にはたくさんの人がいるから、見て見ぬふりをしないと生きられない、という声をよくききます。

わたし自身も、東京の人たちの不思議な空気を感じたものでした。
めっちゃ目の前にいるのに、いないようにふるまわれて、
だけどほんとうに認識されていないわけではなくて、
わたしの動きに応じてうごいているのはわかる!という感じ。

都内のとあるコンビニでコーヒー買おうと天井につり下がってる
メニューをみて選んでたとき、少し離れてレジに並んでる人がいることに
気づかずに行く手を阻んでいたことがありました。
数秒たって私が、レジ待ちの人に気づき
しまったと思って「すみません」と言いながら移動したのですが、
その瞬間のその人は、ぱっと見は、
私にまったく気づいていないようなふるまいでした。
なので「あ、この人は私がいるのに気づいてなかったのか」と思ったのですが

しかし…!!

わたしがすいませんと言って移動したそのタイミングにぴったり合わせて、
彼は動いてレジのほうへ行ったのでした。
本当にまったく気づいてなかったのなら、そんな息ぴったしな動きができるはずはありません。

それを見てわたしは、彼に目の前で「私にまったく気づかないふりをする」という盛大なボケをかまされたように感じてしまい、
ものすごい可笑しさが込みあげてきて、大阪人としての癖からか思わず
「おぉぉい!気づいとったんやないかーいい!!」と
コンビニのなかであやうく大声でツッコミを入れそうになりました。
そのときはさすがに叫んでしまうとひんしゅくを買うので近くに居た東京の友人に
「今な今な、こんなことあってんちょっと聞いて!!!!」と
話を聞いてもらいなんとか心を落ち着かせました。

が、この時は…、「あ、この人は私に気づいてなかったんや」といったん信じきった分
実はそうではなかったことの衝撃が大きすぎて、
ほんま発狂しそうになったものでした。

心理学でよくいわれる「意識・無意識」というふうに意識を区分して
意識上で無意識までわかったつもりになってしまうことが良いのかどうか
わかりませんが、あえてそれに沿って例えるならば、
コンビニでの彼の意識上にはわたしは存在していなかったけど
無意識のところでは存在していたんだな、と思います。

このたび、そんな東京の人々のなかに影舞をおくことで
彼らに触れられるのか、出会えるのか、やってみたいと思います。
影舞は、自分が絶対にとらえられない領域の自分が浮かびあがってくる舞台です。

かつて東京に住んでいたことのある仲間から聞いたのは、
「東京で暮らすには感覚を麻痺させる必要がある。
そのために自分の中で、他人に気づかないふりをする訓練をした」ということ、

また、別の人からは「東京は夢を叶えに来るところだからみんな目的志向。
東京に”暮らし”に来ている人はいないから、他人に関心がないのだ」
ということを聞きました。

…もしかしたら、個人の性格上の問題とかではなく
東京という場所がその性質上、誰しも
必要以上に他者に無関心になってしまう必然の環境なのかもしれません。
東京砂漠、とかいうし…。
(でも、下町で暮らす昔から住んでるらしいおじいちゃんに出会えたときには、
また全く違った別のもの、江戸っ子の気風?優しさとか粋みたいなもの、
を感じました)

そんなこんなの、表ならぬ裏東京観光道中です。
ありがたくもご案内前からたくさんお申込みをいただき、
さらにお受けできない可能性がありますが、
ずっと思い続けたひとひろ江戸遠征がついに実現かなったことがうれしく、
ここにご案内の言葉を残させていただきました。

年末の東京にははたしてたくさん人がいるのかいないのか…
ふたを開けてみるまでわかりませんが、楽しみに行ってまいります!

有無の一坐 橋本仁美

<円坐ひとひろ  江戸へ行く 開催要項 >


日時:12月29日 水曜日 午後四時~午後七時

開演:日没前 終演:日没後

場所:東京上野

会費:五千円 

円坐舞台守人:橋本仁美 松岡弘子


上野の集合場所 : 開催日が近くなりましたら参加者の方々に連絡いたします。

お問い合わせ・参加申込みは、下記アドレス迄お願いいたします。

soumon.enza@gmail.com 松岡弘子
hitomi.hashimoto918@gmail.com 橋本仁美