けんちきひとみのながさきチンドン円坐

大好きなアーティストの日食なつこさんが長崎のフェスに出るので後先を考えずにチケットをとりました。あとから、
「あぁ一人で行くんや、どう過ごそー」とか、考え中です(笑)
どうしようかとさきに考えると悩みこんじゃうので、もう最近は前もって深く考えなくなりました。

買いたい楽器は買うし、やりたい!と妄想しちゃったことがほんとうに叶うかはわからないけど
少しでも進めれることがあるんならやってみてしまっています。人生出たとこ勝負で。

「自分を見つめる」にしても外に出て
出た杭が打たれてしまったほうが
自分の姿かたちははっきりわかります。

楽器を買うのも単なる欲望かと思いきやその理由は
「あの人とこんなことがしたいから」で、
手前にはかならず誰かがいます。

やりたいと思ったことはきっかけに過ぎず
私がやりたかったのはこの人たちとこんなふうに出会うことだったんだと
はじめた後でわかります。

長崎へは、日食なつこさんもありますが
自分が仲間となんかフェスみたいなんやりたいなーとそれこそ妄想的に漠然と思っているのがあり、
今回のようないかにも野外フェス!というイベントに行ったことがないので、
どんなものか見にいってこよう、というところです。

行くと決めてからいろんなことが思いつき始めるもので、
さっそく長崎の円坐仲間の片山けんちき君に声をかけ、猫二匹と同居メンバーが数名いるご自宅の古民家に泊めてもらえることになりました。

そして先日香川へ出稽古へ行った際にけんちきとご一緒するご縁があり、
そこで「長崎くるんやったら円坐もしよやー」という流れに。

ついでにチンドン的に楽器もって道々を練り歩く?
かつて京都鴨川や大阪駅でおこなった「円坐ひとひろ」的なことも試してみましょう、
というぶっつけの会です。

フェス見に行きつつ、自分らも裏フェス的に。
未知の道のりは不安だけどたのしい

・・・

ところで、

現代の音楽や舞台には消費(商業)型と出会い型?といったらいいのか、2種類あるように感じてます。同じ音楽の場でも前者と後者では演者と聴衆の関係性がちがいます。場合によってはぱっくりとわけれるものではなさそうですが。

一般的なライブやフェスが商業的な色合いが強い舞台なのだとすれば、
晩年に人間国宝にもなられた新潟の小林ハルさんがやってきた「瞽女(ごぜ)」というなりわいは人から人へ命がけで出会っていく舞台です。

昭和初期まで行われていたそうで、
まさにドサ廻りで山超え谷超え、ときには仲間が命を落としながら辿り着いた村々で、
盲目の運命を背負いながら鍛えぬいた唄と三味線の腕ひとつで舞台をつくって
日々厳しい暮らしを続ける村人たちの心に触れ
そのお返しに食べ物や泊るところをもらって生きていく。

音楽が好きなのに現代の日本で目にする音楽や舞台の在り方に馴染みきれず悩んでた自分がハルさんの生き様を初めて知ったときは、ほんとうに心が安らいだものでした。

そういうことをずっと考えてきたのですが、
先日の北海道の円坐でも、ご一緒した方から
「円坐でどうやって食ってるんですか」ときかれました。
ハルさんは、ハルさんを待ってる人がいるから頑張って峠越えできる。
円坐の仕事も同じで、ただ会いに行くの一言につきるのですがそれでは現代だとなんか説明にならない(笑)
仙人のようにかすみを食ってるわけじゃないけど、関係性が食べ物と言っても良いのでしょうか。

思い込みを超えて相手に触れるところまで付き合うなら、
それがお金のかわりになるからお金なくても生きていけるんだと思います。
四万十でお世話になったおっちゃんからおりにふれて野菜や鮎を送ってもらったり、

各地の仲間が食べ物を送ってくださって、それでほんとに助かって生きていけてます。今度またそれぞれの場所へお礼参りに行きます。

お世話になった方、ご縁、因縁のある方々との関わりを
その場限りでおわらせずにどんな形であってもどれだけかかっても生き切ります。

関係性を生きていると他人事ではなくなるので、あちこち出張ることになり、
有無ノ一坐の活動はリアルに現代版ドサ廻りになってきています。

あちこち出張ってるのを端からみて
「生活に困窮してるんですか?」っていわれたりしたこともありました。
関係性って外から見えないからきっとそんなふうにうつるんだろうと思います。

守るべき命は自分の物質的なところにはなくて、いのちはご縁あって関わった人とのあいだにあるのが私の手ごたえです。

それを落とさないように、指と指がふれあうかふれあわないかのところにある関係性を落とさないように。影舞したとき指先にはさんだてるぺんの積み木が2人を動かしていくように。

自分で成し遂げる必要はなくて、そのかわりときにはへまをしながらも懸命に相手と生きていく。
それは退屈しないし、自分に引きこもらずにその人めがけて生きていくことになるので悩み事もなくなっちゃいます。

まさに、いつぞやの円坐和讃でも書かれてた、
「彼方(あなた)がわたしの還る場所」です。
そんなこんなで、ふるさとはふえていきます^^

ご興味ある方ぜひご一緒に!

有無ノ一坐
橋本仁美

【1.日時】

①夜の円坐
2022年8月19日(金)
19時00分~22時00分
(15分前から開場してます)

◎その他 :終了後は居たい人でゆっくり過ごせるようにする予定

②お昼の円坐
2022年8月20日(土)
14時30分〜18時00分
(15分前から開場してます)

◎その他 :終了後は希望者と懇親会予定(ゴハン食べたり、うちのスナックに行ったり)

③その他
8月20日の午前は長崎のまちを歩きながら音を鳴らしたり
影舞を置いていったり、
遊んでみようと考えております。
関心ある方はお問い合わせください。

【2.会場】
①②の円坐
自然と暮らしの学校『てつなぐ』(長崎市高平町15-1)
★路面電車・崇福寺電停より徒歩7~10分です。


【3.募集定員】
①②の円坐
各5名ほど(通し参加者も含む)

★メールorメッセージにて要申し込み。

★申し込み締め切り
8月17日(水)21時まで受付。

【4.参加費】
①②円坐 各回3500円
①②通し参加 6000円

【5.その他】
★駐車場はございません。公共の交通機関と徒歩でお越しいただくことをおすすめしております。
★最寄の有料駐車場は、
正覚寺下パーキング(油屋町5-2)になります。
http://www.naga-den.com/publics/index/58/

★治療を目的としたグループではありません。心理治療など通院されている方は主治医とご相談の上、参加を検討されてください。

【6.申し込みについて】
お名前、メールアドレス、電話番号(当日連絡の取れる)を
1)片山(けんちき)まで(メッセージ)
2)『てつなぐ』に(メッセージ)
3)または『てつなぐメール』に(メール)
tetsunagu1110◎gmail.com(◎を@に替えてください)
いずれかでお申込みください。

※写真はせんじつ香川出稽古道中に立ち寄った淡路島にて〜