第十回 新春ふるさと相聞茶堂

・日程:2023年1月26日(木)

・時間:13時半 ~ 16時半 

・場所:大阪府 高槻市 芥川町

・内容:円坐・影舞・未二観

・会費:三千円 

・守人:有無ノ一坐 松岡 弘子 

・申込:soumon.enza@gmail.com 松岡

方言というのは命の宿った言葉で、
その土地に生まれ死んで逝く人々と交わす、
命そのものです。

たとえ発語がなくとも皆、
他者と関わって自分の言葉を持っています。

人は、土地そのものです。
民藝も同じで、
生活に根ざした民衆の芸術というのは、
蒐集し飾ったりする類いのもではなく、

人々の手にふれて経年による味わいが、
暮らすなかで醸し出されるのであって、
一方的な作り手の創作ではありません。

自分にとって新しい事をする、
前人未踏の地へ踏み出すのは、
恐ろしく新鮮で時に震えます。

影舞で人にふれたり人とふれあう事も、
同質の震えや揺れ、動きだと思います。

身の先の先へ生まれて死に逝く人間の
影身(かがみ)の姿の舞なのでしょう

来月大阪千代崎で始まる「円の坐芸入門」では、
2月2日、
有無ノ一坐の坐長橋本久仁彦氏とともに、
円の坐藝門を開け皆様とあいまみえます。

円になるという人間の坐芸。
未二観・影舞・円坐(舞台) そして、
きくみるはなす縁坐舞台を通じて、
少しずつ言葉になって参りました。

敬愛する舞踏家の方から、
「虚構、されど、土着。」
という言葉も賜りました。

新たな未踏の地へ向かい続ける旅の生活は、
実は、懐かしい土地へ帰っていく事であり、
ふるさととは遠きにありて思ふものと、
意味は違えど同じ方角を指しています。

此の世とは、即、彼の世なのでしょう。

新春ふるさと相聞茶堂は第十回を迎えます。
みなさまのお越しとご縁を、
心よりお待ちしております。

有無ノ一坐 松岡弘子