関ケ原古戦場円坐2023

関ケ原古戦場円坐 2023 開催のご案内です。

お盆も明けましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

関ケ原まで1か月を切りました。
ちょうど「この世の名残り旅の一坐高知市四万十川円坐街道」で、
地元の吉川さんのお家で紅茶専門カフェ【TeaRoomこもれび】を
四万十川のほとりでひらいているぴーちゃんも一緒に
今回の旅のさいごの夜ごはんを食べてスイカやアイスをいただきながら
くつろいでいた時に、
東京の芳野学さんとイタリアのミケラからお便りが届きました。

四国の四万十にいると、日本の首都もイタリアも物理的にとても遠いのに、
ほぼ同時にお便りが届くのは、
この時代に生まれ生きてるからこそですね。

東京の芳野学さんにも、イタリアのミケラにも、会う日が楽しみです。

芳野学さんのお便りのなかに映画についての記述がありました。
彼の言葉を拝読していると、
以前16ミリフィルム映画「そよかぜ」を観た時の
会場の雰囲気がなぜか一気に甦りました。

隣の席のかなりの高齢の男性が
ずっと嗚咽しながらスクリーンを無心に観ていました。
特に悲しいシーンではないのに、
ふと周りを見ると会場中のお年寄りの方々が泣いていて、
主題歌の「りんごの唄」が光を放ち会場の空気を震わせていたのを思い出しました。

映画「そよかぜ」は、関ケ原古戦場円坐においては特に、
存在感を感じる叔父が生まれた昭和20年10月に公開された映画です。
「みち」という少女が主人公なんですが、
今回の四万十川円坐街道に同行した、
東京の「実千枝」さんと千葉の「道子」さんも、
どこか少女の面影があって、単なる偶然ではないような気がします。

四万十でお世話になっている「満」さんにも「みち」という音がお名前にあって、
ほんとうに不思議なご縁を感じます。
生きてる人の中に在る、亡くなった人の存在とともに、日々生きていく事は、
歴史の礎であり人間関係そのものなのでしょう。

盆送りの日にもうひとりお便りをくださったイタリア在住のミケラは、
今年の春に、有無ノ一坐の橋本久仁彦氏の影舞の文章をイタリア語に翻訳してくださいました。https://umunoichiza.link/1681/

今夏初めてイタリアの森林で影舞をしたとのご報告と、
その時の動画と写真を送っていただきました。
ミケラからシェアのOKをいただきましたので、Facebookに紹介させていただきました。

日本文化専門家として、
森林ウエルネスガイドのトレニングコースで実践されたそうで、
自らイタリア語に翻訳した橋本さんの影舞の文章をシェアした後、
言葉だけじゃなくて体でも分かって欲しいとの思いで
「影舞」を体験していただいたとのことで、
世界に影舞が広がっていく~ミケラに会いにイタリアに行こう、
という機運が本格的に到来しました。
この身を運び実際に会って影舞いながら、
「仕合い」と「サウダーデ」の精神を伝えたいと願っています。

関ケ原古戦場円坐にご参加くださっています大阪の山下さんが、
今月の葉月のふるさと相聞茶堂にお越しくださいました。
ご両親が生前、関ケ原の島津義弘陣地に建立された灯篭を
広島のひろ(大方氏)が、期せずして発見し、
一同感動した瞬間の時の事を「不思議」という言葉とともに語られました。
お父様の故郷の鹿児島県串木野が関ケ原という土地を通じて
「ふるさと」になっていくのを一坐同行させていただき光栄であります 。

それでは、今年も9月、関ケ原古戦場円坐にて、皆様のご縁ならびにご参戦をお待ちしております。

有無ノ一坐 松岡弘子

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2023年関ヶ原案内文

皆様ご無沙汰しております。橋本悠です。
関ヶ原円坐直前の案内文になります。

早いもので今年で5回目の関ヶ原です。
関ヶ原では合戦の地を巡りながら各地に円坐を置いていきます。

円坐とは何ができる場なのか、
どこでも出来るのに特別な場所を設けることもあるのはなぜか、
と5年ほど考え続け守人をし続けてきました。

円坐とは円になって座るただそれだけのことですが、
大昔から人類が1日の終わりに焚き火を囲んできたように、
原始的だけども一番基本的なコミュニケーションの場の形です。

孤独が人を狂わせるなどはよく耳にするフレーズだとは思いますが、
逆に言えば他者とのコミュニケーションは人を正常化させているとも言えます。

他者がいなければ自他の区別をつける必要もないので自分自身が必要無くなっていき次第に狂っていくのかなと思いますが、
円坐の魅力は人として自分として正常な状態に戻っていけることだと思っています。

そしてコミュニケーションとは受け身に座るだけでは発生せず、
相手に伝えたい、相手を知りたいなどの相手へ働きかける強い意思が必要です。

人によっては他者へ意志を傾けるというのが非常に困難に感じる人もいるでしょうが、
それを良しとし続けていると、
周りに人がいるにも関わらず自分という人間のことを知っている人がいないという、
さながら陸の孤島のような、他者と繋がっているのに孤独に苛まれる状態になってしまいます。

普段の生活では人間関係よりも社会生活のことを優先しがちになるので
その孤独から抜け出すのはとてつもなく困難でしょう。

自分は円坐を置くというのは、普段の生活では出来ない、
人がお互いに相手へ意志を傾けることを助けるための舞台装置だと考えています。

これはメソッドや医者などに強制されて行うものではなく、自分自身のコミュニケーションですから、
自分の意思で自分の取捨選択をもって他者と繋がらなければ意味がありません。

そしてやはり自分は人と繋がれない、
そもそもそんな事を望んでいなかったと分かることも正常化であり自己一致なので、
円坐をすることでそのような結果に至る事もまたとても前向きな一歩だと思います。

場所を変えたり何かその人にゆかりのある場所で円坐をするのは、
相手へ意志を傾けるのを助けるという事の強度の調節や切っ掛けを生み、
より自発的なコミュニケーションをしやすくするためだと今は考えています。

関ヶ原という場所は普段の生活では自分の背景にならない、
色々な気持ちや切っ掛けを与えてくれる特別な場所です。

その土地に染み付いた先人たちの力を借りて自分として力強く立てる特別な舞台です。

皆さんが望む自分になれるよう、人と繋がる事を諦めず力を尽くしていきましょう。
 関ヶ原でお待ちしております。

関ヶ原古戦場円坐守人 有無ノ一坐 橋本悠

< 関ケ原古戦場円坐 2023 >

合戦日 令和5年9月17日(日)~18日㈷
合戦場 
岐阜県不破郡 関ケ原古戦場
合宿場 
サウンドロッヂ伊吹
参陣費 
40,000円【一泊二食宿泊費6,800円込】
守 人 
橋本久仁彦 松岡弘子 橋本仁美 橋本悠
申込先 
soumon.enza@gmail.com 松岡
  ※ 口頭でお申込みの方も、お手数ですが正式にお申込みください。